未発表の「AMD 790FX」チップセットを搭載するというマザーボードがGIGABYTEから発売となった。入荷が確認されたのは「GA-MA790FX-DQ6」と「GA-MA790FX-DS5」の2モデル。入荷数は極めて少なく、各ショップでそれぞれ1本ずつとなっている。
「AMD 790FX」チップセットを搭載する「GA-MA790FX-DQ6」(左)と「GA-MA790FX-DS5」(右)。"DQ6"はGIGABYTEのハイエンドモデル |
製品パッケージにはAMDの次世代CPU「Phenom」のロゴが。ショップからは「マザーボードだけ先に出されても…」という声も |
AMDの「790FX」チップセットは、これまでコードネーム「RD790」と呼ばれていたものだと思われるが、搭載マザーボードが発売となるのはこれが初めて。チップセット自体は未発表なものの、台湾GIGABYTEのWEBサイトには、今回発売となった2モデルのほかに、「790X」チップセットを搭載する「GA-MA790X-DS4」というモデルも掲載されている。
未発表のため、チップセットの正式な仕様はAMDの発表を待つほかないが、製品パッケージやマニュアルなどの記載から、AMDの次世代CPU「Phenom」に対応するようだ。HyperTransportとPCI Expressもそれぞれ最新になり、「HyperTransport 3.0」「PCI Express 2.0」をサポートするという。
今回、MA790FX-DQ6/DS5が入荷したのは秋葉原の一部ショップで、取材時(5日昼)には未入荷だった店舗もあったが、順次発売される見込みだ。価格は、MA790FX-DQ6が32,000円~33,000円前後、MA790FX-DS5が27,500円前後。肝心のPhenomが未発売であるものの、早速購入していくお客さんも見られた。
発売された2モデルの大きな違いは拡張スロットの構成。MA790FX-DQ6はPCI Express x16形状のスロットが4本あり、グラフィックカードの4枚差しが可能となる(ただし、この時の帯域はそれぞれx8となる)。一方、MA790FX-DS5はPCI Express x16が2スロットのみ。チップセットはどちらも790FX+SB600という組み合わせだ。