――サービス(アプリケーション)面でのトレンドを教えてください。
Forsyth氏:Symbian向けアプリケーションは2006年には約5000種ありました。今年すでに8000種あります。これは、土日を除いた平日、毎日10種の商用アプリケーションがリリースされている計算です。
ゲームがほとんどですが、傾向としてはロングテール現象が指摘できます。実にさまざまなアプリケーションがあります。中でも、ここ1年半での変化としては、Skype、Googleなどの大手、よく知られているアプリケーションがモバイルに登場してきたという点です。これらは、モバイル分野ではほとんど存在感がなかった企業です。
その昔はWebポータルがあり、次にインターネットブランドが生まれました。現在、このインターネットアプリケーションがモバイル向けにネイティブアプリケーションを作成しています。これは、モバイルの重要性が認識されてきたためです。今度は、最初にモバイルでトレンドが起こるような時代が来るでしょう。そう遠くないうちにその時代が訪れると信じています。
――インターネットアプリケーションの重要性が強くなると、今後OSの役割は変わるのでしょうか?
Forsyth氏:たとえばGoogleでさまざまなことができますが、われわれはGoogleだけを使うのではありません。Webメール、地図、検索など、用途にあわせてさまざまなベンダーのアプリケーションを使います。OSの役割が縮小するとは思えません。
――無線方式ではどうですか。WiMAXをどう見ていますか?
Forsyth氏:われわれにしてみれば、新しい無線方式に過ぎません。この数年、さまざまな無線方式が生まれています。GPS、3G、HSPA、Wi-Fi、RFID、Bluetooth、Wibreeなど、挙げればきりがないほどです。これらはすべて共存しています。WiMAXもそうでしょう。
われわれは、無線方式を問わないOSです。新しい無線方式が登場すれば、インタフェースをプラグインすればいいだけです。