ワコールは31日、太ももにある感覚センサーを刺激することで歩幅が広がり、太もも全体を使った歩き方になる下着「スタイルサイエンス」シリーズに新たに男性用を加えると発表した。男性用は「エクサウォーカー」の名称で、2008年1月より健康保険組合を中心とした職域に先行販売。一般の店頭に置かれるのは2008年3月以降の予定だ。
スタイルサイエンスはクロス構造を採用しており、太ももにある「感覚センサー」を軽く刺激することで歩幅を広げ、消費エネルギーを増やすというもの。女性用は2005年より販売を開始し、2007年秋までに約600万枚が売れている。男性用は「女性用だけでなく、男性用も開発して欲しい」という要望に応える形で開発。機能は女性用と同じだが「女性用のようなデザイン性を排除し、シンプルなものとした」(ワコール)という。
同社は被験者44人を対象に週5日以上着用してもらったところ、着用後3カ月で7割以上が体重、体脂肪率、腹囲が減少したとしている。医学博士の中井義勝氏は「メタボリックシンドロームの診断基準に該当する被験者は、実験開始時6人だったのが、3カ月後には2名になった」などと説明し、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の予防に有効である可能性を示唆した。
なお、着用時のエクササイズについては、有酸素運動が効果的であるとしており、「実験結果によると、男性用であれば1週間のうち5日間で7,000歩程度のウォーキングを行い、3カ月程度で効果が現れている」(同)。