GLOBAL PASSPORT対応機種の「A5527SA」

KDDI、沖縄セルラーは31日、オーストラリアの電話会社Telstraとの相互協力で行っていた国際ローミングサービスを、2008年1月28日で終了すると発表した。同サービスで利用していたTelstraのCDMAネットワークが停止されるため。

オーストラリアでの提供を終了するのは、対応機種であれば普段日本で使っている携帯電話を海外へそのまま持ち出して使用できるサービスの「GLOBAL PASSPORT」。Telstraとの協力で2000年8月より開始していたが、2008年1月28日をもって同社がCDMA(CDMA2000 1xおよび同EV-DO)方式のネットワークを停止するため、サービスを継続できなくなった。

Telstraは「Next G」のサービス名でW-CDMA/HSDPA方式によるネットワークの整備を進めており、今月15日にはNext Gのサービスエリアが従来のCDMA網より広いものになったとの発表を行っている。同社のEV-DOサービスでは下り方向の通信速度が最大300~600kbps程度だが、Next Gでは同550kbps~3Mbpsのスピードを提供できるという。

KDDIでは、au携帯電話のSIMカード(au ICカード)をGSM携帯電話に差し替えることで、海外のGSMエリアで日本の電話番号がそのまま使えるサービス「GLOBAL EXPERT」を提供しているが、これは引き続き利用できる。また、同社では2008年春をめどに、GSM対応のau携帯電話を発売する予定があることも明らかにしている。