エルピーダメモリは30日、超低電圧1.2V駆動の512MビットDDR2 Mobile RAMを発表した。サンプル出荷は11月に開始される予定だ。
今回発表された512MビットDDR2 Mobile RAMは、従来のDDR Mobile RAMと同程度の消費電力ながらも533Mbpsの高速動作を実現したもの。JEDECで最終標準化作業が行われているLPDDR2仕様に準拠する。
量産中の70nmプロセスと新しい周辺回路技術を採用することにより、DRAMコアを含めて完全に1.2V駆動が可能なほか、超低電圧アレイ回路、ECC回路を搭載して外部1.2Vによる安定動作と低待機電流を実現している。またPASR(パーシャルアレイセルリフレッシュ)、ATCSR(自動温度補償セルリフレッシュ)、およびDPD(ディープパワーダウン)といったMibile RAM特有のローパワー機能を搭載し、バッテリ駆動時間の延長にも貢献する。
同社では、今回のDDR2 Mobile RAM開発は、音楽再生やネット接続、動画配信、動画撮影、ビデオ出力対応といった近年の携帯電話の高性能・多機能化や今後のビデオ機能のハイビジョン化を受けて、高精細グラフィックスなど大容量データを消費電力を抑えながら高速に処理できるメモリのニーズが高まっているため、としている。