新垣結衣と三浦春馬がハート型の飛行機雲をバックに。ハートの雲、わかります?

原作者の実体験を基に綴られた波乱のラブストーリー映画『恋空』のトークイベントが23日、東京・六本木ヒルズアリーナで行われ、新垣結衣、三浦春馬、今井夏木監督が出席した。青空の下、お立ち台に立った新垣と三浦がハート型の飛行機雲をバックにした撮影会も行われた。

『恋空』は、モバイルサイト「魔法のiらんど」で人気を集めたケータイ小説が原作で、2006年10月に発売された書籍は累計140万部を超えるベストセラーになっている。様々な困難や悲劇が降りかかる女子高生・美嘉(新垣)と、それを支える同級生のヒロ(三浦)の切ない物語を繊細に描く。センセーショナルな出来事やドラマティックな展開も無理なく、リアルかつストレートな表現で特に10代~20代前半の女性からの圧倒的な支持を集めた。

新垣は、作品の挿入歌『heavenly days』を歌う

見る者からしてみれば、辛すぎる内容とも捉えられる同作。美嘉を演じた新垣も「初めて台本を読んだときは、苦しくて胸が痛かった。だから、最初は演じるのが怖かったんです」と告白する。波乱の人生を歩む女性という、これまでに演じたことのない役柄に対するプレッシャーもあったという。「でも、今井監督とコミュニケーションをしていくうちに、受け止められるようになりました」と新垣。相手役の三浦も「本を読んで初めて涙しました。でも、現場ではスタッフの気遣いのおかげで、重いシーンの後も笑っていられる環境でしたから」と語る。そんな辛い物語でも新垣は「私はこの映画で思いを素直に伝える大切さを学びました。美嘉とヒロもお互いに言い合える仲だからこそ、いつまでも関係が続いたんだと思います」と笑顔でコメントした。

『恋空』は初恋の映画。「ワカメのような髪の長い男の子が好きでした。実らなかったですけど……」と中学生時代の初恋エピソードを

「世界中の人たちが思いやりの気持ちを大きくしてもらえれば嬉しいです」と三浦

「美嘉さんの思いを撮るつもりで撮影をしました」と今井監督

イベントでは題名の『恋空』にちなんで、飛行機を飛ばしてハート型の飛行機雲を作り、それをバックに撮影会を行う、はずが六本木の上空は雲に包まれている状況だった。スタッフが必死に時間を稼ぎ、善後策を協議するも本人たちが登場……すると、不思議なことにどんどん雲が晴れていくという奇跡が起こった。晴れて"ハート雲"をバックに撮影。新垣と三浦は、お互いの手を合わせてハートマークを作り、満面の笑みでポーズを。公開前からすでに感動を呼んでしまう2人だった。

急速に雲が遠のいていくさまを見つめる2人

『恋空』は11月3日より全国東宝系にてロードショー