米SanDiskは10月22日 (現地時間)、USBドライブをベースとしたメディアプレーヤーを使ってPC内のビデオコンテンツをTVで視聴可能にする「Sansa TakeTV Video Player」を発表した。また同プレーヤーで利用できるWebベースのビデオ配信サービス「Fanfare」のベータ提供を開始した。
Sansa TakeTV Video Playerには、TakeTVプレーヤー、リモコン、クレドル、ACアダプターが含まれる。ユーザーは、USBドライブの形をしたTakeTVプレーヤーをPCに接続し、ドラッグ&ドロップでビデオファイルを同プレーヤーに転送する。そしてコンポジットまたはS端子でTVに接続したクレドルに、TakeTVプレーヤーをはめ込み、付属のリモコンを使ってビデオを再生する。対応ビデオ形式はDivX、xVid、MPEG-4など。NTSCおよびPALをサポートする。価格は、容量8GBのTakeTVプレーヤーを含むバージョンが149.99ドル。最大10時間のビデオを転送できる。4GB版が99.99ドルとなっている。
Fanfareでは、映画やテレビ番組を含む幅広い種類のビデオコンテンツのダウンロード配信が想定されている。有料コンテンツと広告付きの無料コンテンツの両方を1つのサービス上で提供できるのが特徴だ。ベータサービスでは、CBS、Jaman.com、Showtime Networks、Smithsonian Networks、The Weather Channel、TV Guide Broadbandなどのコンテンツが入手可能となっている。
利用ステップは、まずTakeTVをPCに接続し、Fanfareにアクセスしてビデオコンテンツをブラウズする。視聴したいビデオを直接TakeTVにダウンロードした後、TakeTVをクレドル経由でTVに接続して再生する。人気番組やコンテンツプロバイダごとに分類されたブラウジング画面はシンプルで分かりやすく、ビデオのサムネイルの横に表示される[+]アイコンをクリックするだけでTakeTVにビデオがダウンロードされるなど操作も簡単だ。対応OSはWindows SP2とVista。ビデオの著作権保護には、SanDisk独自のデータ/アプリケーション保護技術TrustedFlashが採用されており、ダウンロードしたビデオの保存先はTakeTVプレーヤーに限られる。
SanDiskによると、2008年前半にはFanfareのフル機能のサービスが提供開始される予定だ。現時点で対応デバイスはTakeTVのみだが、Sansaオーディオ/ビデオプレーヤー、携帯電話、モバイルPCなどでもDRM付きビデオの再生を可能にし、またSanDiskのメディアカードを用いたビデオの転送も実現する計画だという。