三菱自動車は、電力会社と共同研究中の新世代電気自動車「i MiEV(アイ ミーブ)」に関して、2007年度中に開始予定の実証走行試験(フリートモニター)用の車両を、27日より開催される第40回東京モーターショー 2007の同社ブースで先行展示する。
同社は2010年までの市場投入を目指し、「i MiEV」(Mitsubishi innovative Electric Vehicle)を現在開発中である。本年3月には東京電力と九州電力、6月には中国電力へ研究車両を1台ずつ引き渡しており、業務車両としての適合性や、急速充電インフラとの整合性などの確認を行なっている。次の段階として車両の台数を増やし、実際の運転環境での走行や市場での受容性を確認する実証走行試験を、2007年度中に開始する予定だという。
今回、東京モーターショーで展示される「i MiEV」実証走行試験車は、現行の先行試験車に対し、新開発したGSユアサ製大型リチウムイオン電池の搭載、モーターとインバーターは静粛性を向上させるとともに小型軽量化(モーター:10%軽量化、インバーター:30%小型化)、といった改良が施されており、航続距離は160kmに拡大された。
実証走行試験については、現在の東京電力、九州電力、中国電力に加え、さらに関西電力、北海道電力との実施を予定している。