英情報通信庁(Ofcom)は、上空の航空機内では乗客に携帯電話の利用を自由に許可する改正法案の提言を行った。来月末までに各方面から寄せられる意見を参考にし、来年中にもEU域内の上空で認可する方針が明らかにされている。
今回の規制緩和では、電波干渉障害を避けるため、引き続き離着陸時の携帯電話の使用は一切認められていない。しかし新たに開発されたシステムを利用すれば、高度3,000m以上の上空では航空機の運行を妨げないことが実証されている。これにより、航空機内で携帯電話を自由に利用できる環境が整えられるようだ。航空機に搭載されたベースステーションから発信される各携帯電話の通信は、衛星リンク経由で地上に届けられ、一般固定電話および携帯電話との通話が可能になるという。
なお、当初はGSM方式(2G)の携帯電話のみがサポートされるものの、将来的には3Gへの対応も計画されている。