アルパインは、CDヘッドユニット「CDA-9887Ji」、MultEQ測定キット「KTX-100EQ」、小型サブウーファー「SWE-2200」を発表した。発売は、11月中旬を予定しており、価格は、CDA-9887Jiが5万9,850円、KTX-100EQが2万9,925円、SWE-2200が3万4,650円。
MultEQ測定キット「KTX-100EQ」。車内に、理想的なリスニング環境を構築する |
IMPRINT対応のCDヘッドセット「CDA-9887Ji」 |
同社は、自動車内の音響特性をコントロールする技術「IMPRINT」をAUDYSSEY Labと共同で開発した。同技術のコアとなるのは、AUDYSSEY LabのMultEQ。これは、AVアンプなどの音場設定にも採用されている技術で、個々のスピーカーと壁/床など(車の場合はシートや内装、窓など)との間で発生する反射や定在波などを、複数のリスニングポイントでの測定を元にして補正するというもの。周波数特性の補正だけでなく、時間軸領域の補正も行う。
KTX-100EQは、PCと接続して使用するMultEQチューニング・設定のためのキット。「IMPRINT SOUND MANAGER」インストール用CD-ROM、音響特性測定用マイク、インタフェースボックス、ヘッドユニット接続ケーブル、パソコン接続用USBケーブルが含まれている。リスニングポイントが2箇所の場合は、約20分で測定と分析が終了する。分析結果をIMPRINTに対応したヘッドユニットに転送することで、音響特性の補正が可能となる。
CDA-9887Jiが、IMPRINTに対応したヘッドユニットの第1弾。KTX-100EQを使用することで、車種やサイズにかかわらず、最適なリスニング環境が構築可能という。ヘッドユニットとしてのCDA-9887Jiは、60W×4のパワーアンプを搭載した1DINサイズのCDレシーバーで、CDプレーヤー部分でのMP3/WMA形式の音楽再生や、iPodのダイレクト接続にも対応する(専用ケーブルが付属)。
なお、CDA-9887JiをKTX-100EQで設定して使用する場合、スピーカーは、何を使用してもかまわない(使用したスピーカーと車内の音響特性にあわせてセッティングされる)。