フォルクスワーゲン グループ ジャパンは同社のコンパクトカー「ポロ(Polo)1.4」のトランスミッションに6速オートマチックを採用し、16日より発売する。価格は169万円/199万円。また、同社の上級スポーティセダン「ジェッタ(Jetta)」に新世代ガソリンエンジン「TSI」を搭載した「ジェッタTSI コンフォートライン」を30日より発売する。価格は293万円/362万円。

ポロ 1.4 コンフォートライン

現行「ポロ」は2002年6月に販売を開始。コンパクトなサイズに豊富な安全装備を搭載し、年間10,000台以上の販売を記録する、ゴルフに次ぐフォルクスワーゲンの量販モデルでもある。今回の変更では、最量販グレードである1.4L(リッター)モデルに6速オートマチックトランスミッション(AT)を組み合わせるとともに、エンジンの最高出力を4kW(5ps)引き上げ59kW(80ps)とした。

1速のギア比は従来より20%以上ローギアード化され、エンジンのパワーアップとあわせて発進加速性能が向上。同時に、従来の4速より20%以上ハイギアードとなる6速を設定し、100km/h巡航におけるエンジン回転数は約2,600回転から2,200回転へと大幅に下がり、静粛性の向上や低燃費に貢献したという(欧州の走行モードでは約10%の燃費改善)。

この6速オートマチックを搭載するのは、4ドアの「ポロ 1.4 コンフォートライン」(199万円)と、2ドアの「ポロ 1.4 トレンドライン」(169万円)の2モデルとなっている。

ポロ 1.4 トレンドライン

「ジェッタ」は昨年2月に販売を開始。昨年は約4,000台の販売を記録したフォルクスワーゲンのスポーティセダンである。今回は、従来の2.0L FSIエンジンと6速ATの組み合わせに替わり、1.4Lでありながら170psを発生する直噴ツインチャージャーエンジン「TSI」と、フォルクスワーゲンの新世代トランスミッションである6速「DSG」(ツインクラッチシステム)を採用した。これにより従来の2.0L FSIエンジンと比べ、最高出力が約13%、最大トルクは200Nmから240Nmへと20%向上しながら、燃費は12.0km/Lから14.0km/Lと、約17%向上している。

「ジェッタTSI コンフォートライン」では同時にエクステリアも変更され、クロームツインエキゾーストパイプ、ボディ同色アンダースポイラーが追加された。

また、今回の変更に伴ってグレード名称が変更される。「ジェッタ2.0」は、1.4L TSIエンジンが搭載され「ジェッタ TSI コンフォートライン」(293万円)となり、2.0L 直噴ターボエンジンを搭載したスポーティモデル「ジェッタ2.0T」は、「ジェッタ2.0 TSI スポーツライン」(362万円)となる。

ジェッタ 2.0 TSI スポーツライン

ジェッタ TSI コンフォートライン

ジェッタ 2.0 TSI スポーツライン

TSIエンジンの原理