ヤマハは、プリメインアンプ「A-S2000」とSACDプレーヤー「CD-S2000」を発表した。発売は12月中旬で、価格はA-S2000が20万8,950円、CD-S2000が17万6,400円。

ヤマハとしては17年ぶりとなるピュアオーディオ向けのプリメインアンプ「A-S2000」。全段バランス伝送を実現

「A-S2000」と組み合わせるSACDプレーヤー「CD-S2000」

A-S2000は、エントリークラスの製品を除けば、同社としては実に17年ぶりとなる、ピュアオーディオ向けのプリメインアンプ。デザインも、以前の同社のピュアオーディオコンポーネントを踏襲しており、ヘアライン仕上げのシルバーのフロントパネルとナチュラルバーチのサイドウッドという組み合わせ。このスタイルを懐かしく思うオーディオファンも多いのではないだろうか。

最大の特徴となっているのが、バランス伝送の採用。フォノイコライザーとヘッドフォンアンプ以外のすべてのオーディオ回路をバランス化することで、ノイズなどの影響を排除している。XLR端子からの入力はもちろんのこと、RCA端子からの入力も、アンバランス→バランス変換される。

パワーアンプ部分は、+側と-側とを完全に分離した「フローティング&バランス・パワーアンプ」を採用。スピーカー駆動の完全対称化を実現している。定格出力は90W×2(8Ω)。なお、このフローティング&バランス・パワーアンプでは、電源部分も分離されており、グランドからフローティングされた4基(L/R各chの+-用)のパワーサプライが搭載されている。

完全対称コンストラクションを採用しており、セパレートアンプ並みの左右分離を実現した。

CD-S2000は、このA-S2000と同様の手法で設計されたSACDプレーヤー。DAコンバーターより後段をすべてバランス化している。これにより、CD-S2000とA-S2000とを組み合わせると、DACの後ろは、アンプの最終段まですべてがバランス化されることになる。