脳卒中のリハビリテーションに特化した専門病院「千里リハビリテーション病院」が11月1日、大阪府箕面市に誕生する。リゾートホテルに滞在するような心地よさを感じながら、効果的なリハビリテーションが実践できるまったく新しい考え方の専門病院で、同病院は「日本初のリハビリテーション・リゾート」としている。診療科目は内科、リハビリテーション科。開設者は医療法人社団和風会。
同病院は、脳卒中を発症した人が一日でも早い社会復帰を果たすことを目的に、新たなリハビリテーション医療の可能性を追求するという。具体的には土曜・日曜・祝日も含めた365日体制でのリハビリテーションを実現。さらに、医療システム「ストロークユニット」を導入。脳卒中専門の医師、看護師、リハビリテーションスタッフがチームを組むことにより、病状が急変しても適切な対応ができるため、生死を分ける超急性期を脱したばかりの患者でも受け入れが可能になるほか、点滴を必要とする重篤患者でも医師の病状管理のもと、リハビリテーションが始められるという。
病室はすべて個室で、自宅で使うような洗面台、クローゼット、机、ソファーなどが配置されている。また和室での生活も想定し、畳の部屋も用意した。パブリックスペースには、自宅の感覚に近いリビングやキッチンなどを設置。さらに薪をくべる本物の暖炉や、魚たちがゆったりと泳ぐ大きな水槽、アロマセラピーが受けられる専用のサロンなど今までの病院では"不必要"とされたようなものが多数用意されているのも特徴だ。
このほか、食事はレストラン方式で管理栄養士の指導のもと、患者の状態に配慮した和・洋・中の多彩なメニューが提供される。