iPod touchで通信機能を使うには無線LANアクセスポイントが必須、しかしどこでも"touch"したい……という欲求を満たすソフトが早くも登場した。伊勢シン氏が開発したプロキシソフト「ZEROProxy」は、Advanced/W-ZERO3[es]やEM ONEなど無線LANインタフェースを持つWindows Mobileマシン上で動作。無線LAN通信をブリッジすることで、無線LANアクセスポイントのない場所でもiPod touchの利用を可能にする。
ZEROProxyは、.NET Compact Framework 2.0 SP1がインストールされたWindows Mobile上で動作する。利用に際しては、Windows Mobileマシンの無線LANパネルでアドホック接続を作成し、ネットワークアダプタの設定で内蔵ワイヤレスLANにIPアドレスとサブネットマスクを設定。次にiPod touchなどの接続元にアドホック接続の設定を施し、HTTPプロキシにWindows Mobileマシン側のIPアドレスとポート番号を設定する。その後無線LANをONにした後、接続元からアドホック接続を開始、さらにZEROProxyを起動すると、PHSやHSDPAの回線を経由してiPod touchからインターネットへアクセスできる。
ZEROProxyには、独自ソフトウェアライセンスNYSL(煮るなり焼くなり好きにしろライセンス)が適用される。最新版のVersion 0.03 Release.5は、Windows Mobile用のインストールパッケージのほか、ソースコードが公開されている。