秩父サイクルトレイン実行委員会は11月18日、西武鉄道・秩父市共催でサイクルイベント「秩父サイクルトレイン」を開催する。イベント当日は、参加者が自転車をたたまずに乗車できる臨時電車「CYCLE SPORTS(サイクルスポーツ)号」を西武池袋線池袋駅~西武秩父駅まで運転することが決まっている。CYCLE SPORTS号の運転時刻は、往路が池袋駅を7時41分発、練馬高野台駅、秋津駅にてそれぞれ停車した後、西武秩父駅に9時32分到着予定となっている。復路は西武秩父駅16時12分発で、秋津駅、練馬高野台駅にて停車後、池袋駅18時4分到着予定。西武秩父駅からは5種類のサイクリングコースを用意している(全コース、西武秩父駅発着)。
コース概要は以下の通り。
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Aコース・いやしの里山コース(初級・コース全長約33km)
秩父の中心街・番場通りから全長約530mの秩父公園橋(ハープ橋)を経て、銀杏並木の美しい「ミューズパーク」などをまわるコース。他には昭和15年に掘られたという手堀りトンネル「矢通反隧道(やとうそりずいどう)」や札所27番大渕寺、29番長泉院、しだれ桜で有名な清雲寺を通り、寺沢の里山をのんびりと走るコースになっているという。昼食は「民宿さとじ」でとる。 -
Bコース・のんびり農村コース(中級・コース全長約40km)
秩父・大田地区の田園風景を見ることができるコース。観光農園が集まる吉田地区のフルーツ街道や約3kmにわたる銀杏並木を走る。秩父事件の舞台となり、現在では農民ロケットで有名な龍勢祭を行う椋神社も同コースの見所という。昼食は「釜の上農園村」にて。 -
Cコース・わくわく元気コース(上級・コース全長約50km)
大田地区の田園風景を走り抜け、合角ダムを目指すコース。西秩父桃湖にかかる合角さざなみ大橋を渡って、落葉松トンネルを抜けると現れる爽快な下り坂が同コースの特徴とのこと。昼食は「吉田元気村」にて。 -
Dコース・どきどきMTBコース(マウンテンバイク使用・コース全長約33km)
コース内容はAコースとほぼ共通だが、「ミューズパーク」の銀杏並木を楽しんだ後、マウンテンバイクの醍醐味を満喫できるダートコース(未舗装路)を走行。昼食は「民宿さとじ」で。 -
Eコース・秩父満喫フリーコース
西武秩父駅から参加者が好きな場所を自転車で走り、秩父駅に戻ってくるコース。
参加費は4,000円(食事代や保険料、記念品代は含まれるが、電車運賃は含まれない)で、サイクリングコースへの参加は「健康で完走できる小学5年生以上」としている。参加定員は、CYCLE SPORTS号乗車とサイクリングをセットで申し込む場合が200人、サイクリンのみの参加が50人(秩父市在住の応募者を優先)となっている。申込は19日17時まで秩父市ホームページ「秩父観光なび」内「秩父市サイクリングイベント参加申込み」、西武鉄道ホームページ「『CYCLE SPORTS号』(臨時電車)乗車申込み」にて受け付けており、申込多数の際は抽選とのことだ。
「どのコースも秩父地方の自然と歴史を感じていただけるような内容となっています。当日は、ブレーキやタイヤの状態などをチェックした整備点検済みの自転車でいらしてください。なお、Dコース以外は基本的に自転車の形式は問わず、いわゆる"ママチャリ"での参加も問題ありません。秩父は都心部に比べて気温が数度低いことが多いので、防寒対策をして参加してください」(西武鉄道広報)。
なお、サイクリング参加者はヘルメットの着用が義務付けられているが、有料でヘルメットの貸し出しも行っているとのことだ。