小田急電鉄が直営となるリラクゼーション施設「Dalla(ダーラ)梅ヶ丘」。小田急線梅ヶ丘駅~豪徳寺駅間の高架下に位置し、約1カ月前にオープンした。Dallaとは「流れ」という意味のサンスクリット語「Dahra(ダーラ)」の造語で、体内から汗と老廃物を排出し、体の中をきれいにすることを表しているという。同店舗の運営は20数店舗のリラクゼーション施設を経営するフュービックが手がけている。
施設のメニューには、ボディケアや岩盤浴のほか、岩盤の上で専門のインストラクターの指導により本格的なヨガを行う「岩盤ヨガ」、個々人の症状にあった植物性オイルを使用しケアを行う「アーユルヴェーダ」がある。
「どれも女性の方に人気のあるメニューを揃えました。どのメニューもリラクゼーションを目的としたもので、現在はオープンして約1カ月ということもあり、地元の方を中心にご利用いただいております」(同店店長の古田さん)。
施設の床面積は597.52平方メートルと広く、シャワー室やパウダールームも数多く用意されている。またプログラム参加の前後にくつろげるスペースもある。
岩盤浴×ヨガの岩盤ヨガに挑戦!
今回は岩盤浴×ヨガとも言える"岩盤ヨガ"を体験。岩盤ヨガとは、岩盤浴よりも岩盤の温度を低め(35度前後)に設定した室内で行うヨガである。"ホットヨガ"との違いについて古田さんに尋ねると、「ホットヨガは空調や加湿器により汗を出させるものですが、岩盤ヨガは岩盤からの温熱だけで、室内全体を温めていきます。岩盤からの遠赤外線効果により、身体の最深部から汗をかくことができるので、保湿効果の高いサラサラとした汗を大量にかくことができます」という。ちなみに同店の岩盤浴では室温約40度、湿度約90%に室内を設定するという。
さっそく着替えて室内に入ると、湿度の高さに驚く。あ、熱い! プログラムは60分間で、30分ずつで前半と後半に区切られている。インストラクターの指導のもとヨガを行い、途中で水を飲んだり休憩をする時間が適切に設定されている。今回の指導は、同店店長の古田さんに担当していただいた。
岩盤浴は体験したことがあるが、ヨガは初めての私。さらにスポーツテストで前屈の結果が「-○cm」というぐらい体が硬い。かなり心配していたが、胡坐のような姿勢を取り、手のひらをひざに置き、仏像のような格好をするヨガの基本座法"シッダアーサナ"は、無事クリアすることができた。そして次々と指示に従い、ヨガのポーズを取りながら深い呼吸を繰り返す。
深い呼吸をすることで、リラックス効果を高め、さらに内臓を活性化していく。体が温まってくるとポーズも難しくなっていくように感じた。「足を伸ばしたまま、手のひらを床につけて……」など、体が柔らかい人なら簡単にできるポーズは、やはり指示通りにできない。すると「ヨガは体の柔軟性は関係ないので、自分のできるところで調整してください。続けるとできるようになります」と一言。安心して、自分のできる範囲でヨガに取り組む。
同じ場所でヨガのポーズをするため、あまり体を動かしていないのだが、岩盤ヨガ開始から数十分で、通常では考えられないほどの汗が出てきた。「岩盤ヨガで出てきた汗は、サラサラしていて保湿効果があり、肌にとてもよいんですよ」と古田さん。プログラムが終わった後もシャワーで流さない方が肌にいいのだという。
岩盤ヨガはデトックス、ダイエット効果も
プログラムの最後は深い呼吸を繰り返し、リラックスした体勢を取る。ここで締め切っていたドアを開け、換気をしてくれたので頭がボーっとすることなく、とてもリラックスした状態で終わることができた。また汗を大量に流したせいか、肌も何となくつやつやした気がする。「岩盤ヨガはデトックスやダイエット効果に加え、美肌効果もあるんですよ」と言われた。ダイエットできて美肌になるなんて、なんて魅力的なのだろう。最後に古田さんからこれから岩盤ヨガをやろうという人にメッセージをもらった。
「まず楽しんで、無理をしないことを心がけてください。続けることで体が柔らかくなるので、ぜひ体が硬い人にやっていただきたいです。またヨガは自宅でもぜひ実践をしてほしいですね」。運動不足の人やダイエットを考えている人は、健康的な心と体になれる岩盤ヨガをぜひ体験してほしい。
同施設の営業時間は10時~21時まで(最終受付は20時)としており、定休日は第1木曜日および年末年始。料金は一般利用者が4,000円、会員利用者が3,500円。また、岩盤ヨガを体験してみたい人のための体験料金として3,000円が設定されている。時間はいずれも60分。料金にはタオルやミネラルウォーター1本分も含まれている。その他のメニュー、コースの料金や詳細はウェブサイトにて確認できるようになっている。