町田市立国際版画美術館は6日より、開館20周年記念として「木版画東西対決-仏教版画から現代版画まで-」展を開催する。期間は11月25日まで。

歌川広重「東海道五拾三次」より「庄野」 1833~35頃(江戸・天保4~6年) 町田市立国際版画美術館蔵

版画では、最も歴史が長いといわれる木版画。近代に至るまで、東洋では浮世絵のように平面的な表現が主流だが、西洋では、正確な写実性が求められ、遠近法や陰影法が重要視されるなど、表現方法に大きな違いがあったとされている。

アルブレヒト・デューラー「黙示録」より「四人の騎者」 1497-98(1511刊) 町田市立国際版画美術館蔵

同展では、東西木版画の表現方法の違いにスポットを当て、時代ごとに、モノトーンや多色刷り、木口木版など、さまざまな木版画のバリエーションを展示。古くは奈良時代の仏教版画から浮世絵、ムンクなどの独創的な版画、互いの特徴に影響を受けながら生まれた近代版画まで、約200点の作品を東西の特徴を比較しながら鑑賞することができるという。

入館料は一般が800円、大学・高校生が600円、65歳以上の方が400円、中学生以下は無料。なお、初日である10月6日と文化の日(11月3日)は無料となる。開館時間は、平日10時~17時、土日祝日は10時~17時30分。休館日は毎週月曜日(ただし10月8日は開館、翌9日が閉館)。