ヤマハ発動機は、10月27日より開催される「第40回東京モーターショー2007」において、"The Art of Engineering"をブースコンセプトに、参考出品車19台を展示すると発表した。また、出展するモデルやブースを紹介するスペシャルサイトにて、200組400名様に東京モーターショーの招待券をプレゼントするキャンペーンを実施する。締め切りは10月9日。
以下の出展モデルは9月発表分の追加にあたり、すべて燃料電池二輪車、電動車となっている。また、「FC-AQEL」を除く5モデルは、今回の東京モーターショーで世界初披露となる。
「Tesseract(テッセラクト)」は水冷Vツインエンジンとモーターによるハイブリッド方式のマルチホイールビークル。独自のデュアルサイズサスペンションにより、四輪でリーンしながらの旋回を可能とする一方、デュアルアームロックシステムの採用により停車時には車両を保持し自立が可能。二輪車並みの車幅で優れた機動性をもつ。
「LUXAIR(ラクシア)」は、エンジンとモーターのパラレルハイブリッドモーターサイクル。加速時にはエンジンからの出力に加えモーターがアシスト。巡航時にはモーターが発電機に切り替わり、バッテリーに電気を充電。また減速時にも回生ブレーキにより充電を行なう。後輪駆動部には超薄型パワーユニット(YIPU)を内蔵し、加速時や押し歩き時にアシストを行なうほか、リバース(後進)も可能。ヤマハとのコラボレーションによる専用オーディオシステムも搭載する。
「FC-Dii(エフシーディ)」は2005年9月に発表し、研究開発を進めてきたメタノール水溶液を燃料とする燃料電池二輪車「FC-me(エフシーミー)」を発展させたモデル。(1) 1kWレベルではトップ水準の出力密度をもつヤマハ独自開発の小型セルスタックを搭載、(2) 脱着して充電可能なリチウムイオン電池の併用、(3) 実用化に向けた各部モジュール設計、部品の共用と整備性の向上、(4) DMFC(ダイレクトメタノール燃料電池システム)としては最高レベルのシステム効率30%の達成、などを特徴としている。なおこの車両は、独立行政法人「新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)」からの助成を受けて開発された。
「BOBBY(ボビー)」はシート、後輪、ハンドル、フットレストが折りたため、コンパクトに収納でききるエレクトリックコミューター。FeliCa(ソニーが開発した非接触式ICカード技術)対応の携帯電話をかざすだけで電源のオン/オフが可能。インターネットを通じた様々なサービス供給も受けられる。
「C3+(シースリープラス)」は軽量・コンパクトなボディの中に、ヘルメット収納スペースを設け扱いやすさ,利便性向上を図ったミニマム・エレクトリックコミューター。
「FC-AQEL(エフシーアクエル)」は、35MPaの圧縮水素を燃料とした「ヤマハ水素燃料電池システム」搭載の燃料電池二輪車。二次電池とのハイブリッドシステムに加え、燃料電池に金属セパレータを採用し、小型・軽量化を達成。また駆動部には超薄型パワーユニット(YIPU)技術を応用し、環境性能とコミューターとしての手軽さを実現している。