東京・お台場の日本科学未来館にて、9月22日より2008年1月28日まで企画展「地下展 UNDERGROUND-空想と科学がもたらす闇の冒険」が開催されている。これは地下をキーワードに、地球科学に関する最新の研究成果を紹介するもの。

来年1月末まで約4カ月間に渡って開催される「地下展」。なお日本科学未来館は、開館から6年を迎えた今年8月に来館者が400万人を突破している

開館時間は10時から17時(入館は16時30分まで)。休館日は毎週火曜日(祝日・学休期間中は開館)と、12月28日から1月1日までの年末年始。入場料は大人900円、18歳以下350円。この料金で常設展示も見学可能となっている。またユニークなサービスとして、都営地下鉄の定期券を持参した来館者と、公式サイトでアンケートに答えた来館者は大人800円、18歳以下310円の割引料金で入場できる。そのほか11月3日は無料開放日となる予定。

今回の企画展では、会場そのものも大きな見どころとなっている。日本科学未来館では初めて企画展示ゾーンを全面使用し、約1,500平方メートルの広い場内には、50×50×40cmにカットされた発泡スチロール約6,000個が積み上げられた。その様子はまさに純白の地下神殿。会場全体が一種の巨大なアート作品となっており、科学に関する企画展としては突出した美しさを誇っている。また順路を進むにつれて徐々に発泡スチロールの壁が高くなるため、あたかもどんどん地下へ降りていくような感覚を味わうことができる。環境への配慮もなされており、使用された発泡スチロールは会期終了後にリサイクルされるという。

会場に入ってすぐ目にする「ジオニストのための地底体験心得五箇条」。東京ジオサイトプロジェクトとして公開された、日比谷共同溝の工事現場にも同じものが掲げてある

会場全景。約6,000個の発泡スチロールが使われた。空間デザインは鈴野浩一氏と禿真哉氏によるユニット、トラフ建築設計事務所が担当

寄って見ると発泡スチロールだとわかる。これは発泡スチロールを削って地層を表現した部分。とくに注意書きがない限りは、壁面に直接触ることもできる

通路にもこのように発泡スチロールのブロックが高く積み上げられている。白いピラミッドのような、氷の洞窟のような不思議な雰囲気