NTTドコモは、幕張メッセで開催中の「CEATEC JAPAN 2007」にて、日産自動車と共同で開発中の、GPSを用いた事故防止システムなどの展示・紹介を行っている。
歩行者の所持する携帯電話の位置情報を利用して、車両単独では対応が難しい見通しの悪い交差点など「見えにくい場所にいる歩行者」に対する交通事故の低減を目指すシステム。歩行者の位置情報を定期的(実験では5~10秒おき)にサーバーへ通知し、歩行者と車両が近づいた場合、近くに歩行者がいることをドライバーに通知することで注意を喚起する。携帯電話が、GPS測位方式による位置情報通知機能を持つようになったことを受け、2007年4月より研究・開発を開始した。
自動車や歩行者の進行方向、車両の走行速度や歩行者の移動速度、自動車と歩行者の距離など様々な条件に応じて詳細な実験を行っている。また、画面表示、音声などドライバーへの最適な通知方法についても検証しているという。
歩行者の位置情報を常時サーバーに送信する為、個人情報への配慮が必要な点や、人通りの多い場所などでの警告方法などが課題となっており、今後、検証実験を繰り返し解決していくという。
ブースでは定額データプランのデモも
そのほか、近い次期に実現される「Coming Soon」コーナーでは、22日より提供開始する新料金プラン「定額データプランHIGH-SPEED」「定額データプラン64K」の紹介をしている。同時に、10月1日に発表されたFOMAデータ通信カードの新製品、ExpressCard/34スロットに対応した「OP2502 HIGH-SPEED」(Option Wireless Technology製)とコンパクトフラッシュ Type IIスロットに対応した「N2502 HIGH-SPEED」(NEC製)、9月13日に発表した、USB接続型のデータ通信端末「A2502 HIGH-SPEED」(AnyDATA.net製)の実機を展示している。