パイオニアブースは、新発売となるプラズマテレビ「KURO」シリーズにあわせて、ブース内をすべて黒で統一している。ブース内には、10月に発売される「PDP-6010HD」を初めとしたKUROシリーズ、さらに、KUROシリーズと同時に発表されたマルチチャンネルプリメインアンプ「VSA-LX70」、BDプレーヤー「BDP-LX80」、6月に発売された「S-3EX」などが展示されている。

極限まで減らされた予備発光と、新ダイレクトフィルターにより、闇のような黒の表現を実現した「KURO」シリーズ

また、新しく発表されたマルチチャンネルプリメインアンプのフラッグシップモデル「SC-LX90」を初公開。

SC-LX90は、10.1chのマルチチャンネルプリメインアンプ。プリメインアンプとはいっても、プリアンプ部分とパワーアンプ部分とは、電源も含めて完全に分離されており、見た目にも、セパレートアンプを重ねたようなスタイルとなっている。

パワーアンプ部分は、200W×7、または140W×10と、1400Wの同時出力が可能な「ダイレクトエナジーHDアンプ」。ICEpower社の多重帰還技術が採用されており、すべてのchを常に同じパワーでドライブする。VSA-LX70と同様に、すべてのユニットの位相のズレを補正するフルバンド・フェイズコントロールも搭載している。

サンプリングレートコンバーター(SRC)をAVアンプとしては初めて搭載。使用しているSRCはBurr-Brown製のSRC4192DB。DACにはウォルフソン社のWM8741を、こちらもAVアンプとしては初めて採用している。

搭載デコーダーは、「THXサラウンドEX」「ドルビー TrueHD」「ドルビーデジタル プラス」「ドルビーデジタル/EX」「ドルビープロロジック IIx」「DTS-HD Master Audio」「DTS-HD High Resolution Audio」「DTS EXPRESS」「DTS/ES」「DTS Neo:6」「MPEG-2 AAC」「WMA9 Pro」。最新の環境に対応する。

1.3a対応のHDMI入力×6/出力×2を初めとして、入出力端子も豊富。クラスDアンプとして初めてTHX Ultra2 plusの認証得たと同時に、AIR STUDIOのRefrence Monitor認証も受けている。

なお、会場2Fでは、このSC-LX90とEXシリーズを組み合わせたホームシアターの試聴室も用意されている。

同社のマルチチャンネルプリメインアンプの最高峰モデルとなる「SC-LX90」。12月中旬発売予定で、価格は88万円

10ch分のデジタルアンプが並ぶパワーアンプ部分。電源もパワーアンプ部分専用

各回路間を確実に分離/シールドする「アドバンスド3次元スペースフレーム」

同軸ユニットやスラントレイアウトエンクロージャーなど、TADテクノロジーを注ぎ込んだ「S-3EX」