次世代Flash 10 "Astro" のプレビューも

今回はFlex 3やAIRをはじめ、ベータ版で提供されている製品の機能のおさらいといったイメージが強かったが、いくつか新製品の最新情報の提供も行われている。「Astro」の開発コード名で呼ばれているFlash 10はその1つだ。

Flash 10 "Astro" のプレビュー

Astroでは、主にビジュアル機能の強化が行われている点が特徴となる。例えばAdvanced Text Layout機能のサポートにより、より柔軟にテキストの配置が行えるようになった。複数言語を同一のテキストフィールド上で組み合わせたり、アラビア文字のような右書きの文字フォントと西欧言語との組み合わせが可能になった。また組み版で利用される3行レイアウトの利用なども可能になり、単純なテキストの流し込みではないレイアウトが可能になった。

Advanced Text Layoutのサポートによる柔軟なテキスト配置。複数言語のテキストを同一フィールド上で組み合わせたり、段組の調整が可能

その他のビジュアル上の強化ポイントとしては、3D表示機能がサポートされた点が挙げられる。3Dオブジェクトをウィンドウ内に表示したり、画像や動画を3D空間上で回転させるなど、より複雑なアニメーション動作に対応できる。オブジェクトにモザイク効果や渦巻き効果などを付与することもでき、こうした効果を利用する際のプログラミングの負担が軽減されている。

3Dオブジェクトを動かしたり、画像や動画を3D空間上でアニメーションさせることが可能。またさまざまなモザイク効果などを標準サポート