2日から幕張メッセにて開幕したIT・エレクトロニクスの総合展示会「CEATEC JAPAN 2007」で、マイクロソフトはWindows VistaとネットサービスのWindows Liveを中心とした展示ブースを設けている。
CEATEC JAPAN 2007でのマイクロソフトブース |
同社がCEATECに出展するのは今年が初。これと並ぶ秋の一大イベントだった「WPC EXPO」が昨年で終了したことや、デジタル家電とPCの連携が急速に進んでいることなどを背景に、いまやIT関連では国内最大規模の見本市となったCEATECに、ついにマイクロソフトも本格進出してきた格好だ。
展示ブースは、テレビやオーディオ機器とWindows Vistaを組み合わせて楽しむ「デジタルエンターテイメント」、2007 Office systemなどを中心とした「プロダクティビティ」、写真やムービーを活用する「デジタルメモリ」、Windows Mobile搭載デバイスやWindows Liveサービスを紹介する「コミュニケーション」のコーナーから構成されている。
デジタルエンターテイメントのコーナーでは、同日から提供が開始された「mora win」とWindows Media Player 11の融合サービス「"mora win" Type1 Music Store」や、Windows Media Center向けのデジタルコンテンツ配信サービス「メディア オンライン」による高品質なストリーミング番組などを体験できる。デノンが発表したばかりの有線/ワイヤレスLAN搭載パーソナルオーディオシステム「S-52」も展示され、PCに保存した音楽ファイルをLAN経由で再生できる。
さらに、ピクセラが開発したWindows Embedded CE 6.0搭載液晶テレビが参考出展された。このテレビは、Windows Vistaの共有ライブラリにアクセスする機能を持っており、PCに蓄積されているビデオや音楽をネットワーク経由で再生することが可能。これまでテレビで共有ライブラリを楽しむには、PCのディスプレイとしてテレビを直接接続したり、Xbox 360などの再生機器が必要だったが、この製品ならテレビ単体で家庭内の別の場所にあるコンテンツを楽しむことができる。ピクセラでは2008年の製品化を目指しており、中核部品やソフトウェアの外販も行いたい考え。
デジタルメモリのコーナーでは、ネットワーク対応機器を自動的に検索し接続を自動設定する、Windows Vistaに搭載された新技術「Windows Rally」を紹介。同技術に初めて対応したエプソンのプリンタ「マルチフォトカラリオ PM-T960」が展示され、ネットワーク経由でのプリンタの接続と印刷が簡単に行える様子がデモンストレーションされている。また、コミュニケーションのコーナーでは、Windows Mobile搭載スマートフォンの「Advanced/W-ZERO3 [es]」「X02HT」「X01T」「EM・ONEα」「P3600」「X7501」がすべて実際に使用可能な形で展示されているほか、メッセンジャーやメールなどのWindows Liveサービスがスマートフォン・PCの間でシームレスに利用可能なことを体験できる。
Windows Rally対応の無線ルーター・バッファロー「WZR-AMPG300NH」と、同対応プリンタの「マルチフォトカラリオ PM-T960」。プリンタを買ってきたら、箱を空けて電源を入れるだけでネットワークにつながるという環境も間近。ネットワークに接続されている機器の設定はWindows Vistaの「ネットワークと共有センター」から行える |
そのほか、Windows Vistaのタッチ&トライコーナーが設けられており、Windows XPとVistaを比べたときの使い勝手の比較が行えるほか、Windows Vistaの導入相談やマイクロソフト製品に関する疑問の解決ができる質問コーナー「Ask The Microsoft」が用意されている。
ブース内の特設ステージでは6日までの会期中毎日、メディア オンラインをはじめとするWindows Vistaのエンタテインメント機能や、2007 Office system、Windows Liveなどのメリット・魅力を紹介するデモンストレーションが行われるほか、5日15時からはメディア オンラインにも番組を提供するウェザーニューズとの共催でスペシャルステージ「全国お天気キャスター全員集合!」が、6日14時からはmore winとの共催でスペシャルライブ「北出菜奈 Rock'n' Rose 学院 Special LIVE!!」が行われる。