東芝ブースは、8月20日に発表した「Z3500」「RF350」などのレグザシリーズの新モデルと、レグザリンク対応機種がメインの展示。レグザリンクは、他のリンク機能が基本的にはCECを利用して、機器のコントロールを行うというスタイルであるのに対して(シャープのAQUOSリンクはi.Linkでの接続も同時に行い、テレビのチューナーをレコーダーの外部チューナーとして使う機能も搭載)、レグザリンクでは、ネットワーク上のディスクや、USB接続のHDDまでも対象にしているという特徴を持っている(Z3500)。また、連動可能な機器の中に、同社の販売するPC、Dynabook Qosmioシリーズが含まれるのも、独自の展開だ。
また、9月26日に発表した「VARDIA」シリーズのHDD&DVDレコーダー「RD-S601」「RD-S301」「RD-E301」「RD-W301」も展示している。RD-S601/S301/E301は、従来機種であるRD-S600/S300/E300のマイナーチェンジモデルだが、レグザリンクと、将来の「ダビング10」への対応を謳ったモデル。
さて、それらの隣に展示されているのが、「RD-X7」、そして「RD-A201」「RD-A101」(すべて参考出品で製品名は仮称)という、VARDIAシリーズの未発表モデル3機種だ。パネルにかかれているこれらのモデルの特徴は、「HDトランスコーダーを搭載し、デジタルハイビジョン放送のMPEG-2をMPEG-4 AVCに変換。HD DVD-R 1層でも約6時間の長時間記録を実現」「HD Rec機能により、従来のDVDにも約2時間HD記録が可能に」「i.Linkを搭載し、対応したヴァルディアからの移動やD-VHSに録画したコピーフリーTS番組のHDDへのダビング、編集してディスク化が可能」「デジタル放送のダビング10(コピー9回、ムーブ1回)に対応できるよう検討中」「レグザリンク(HDMI連動)対応」となっている。
HD DVDに6時間記録というのは、同日発表された松下電器産業のBDレコーダーの2層BDディスクに18時間記録と比べると少ないが、2層のBDは50GB、1層のHD DVDは15GBだ。また、DVDにハイビジョン放送を約2時間録画というのは、ほかにないメリットとなるだろう。なお、同ブースでは、MPEG-4 AVC/H.264の4MbpsでのフルHD映像のデモも行われている。
いずれにせよ、価格や発売時期などは公表されていないが、これらのモデルが発売されるということだけは、まちがいなさそうだ。