米Sony Electronicsは10月2日 (現地時間)、デジタルブックリーダーの新モデル「PRS-505」を発表した。価格は300ドルで、10月中に米国で発売開始となる。
本体サイズが175×122×8ミリと、従来モデル (PRS-500)よりも若干スリムになった。カバーを除いた重量は約255グラム。ディスプレイは従来モデルと同じ対角6インチで、E Inkの電子ペーパーを採用している。反射型の表示で、強い日差しや暗い室内でも印刷物を読むように視認できるのが特徴。視野角は180度に近い。また画像の保持に電力を必要としないため、搭載デバイスの消費電力を大幅に抑えられる。PRS-505では新世代となる電子ペーパー技術に移行し、より速いレスポンスと高いコントラスト比率を実現した。
対応フォーマットは、文書がBBeB、TXT、RTFのほか、Adobe PDFとMicrosoft Word。またMP3およびAACのオーディオ、JPEG/ GIF/ PNG/ BMPの画像をサポートする。
各種コンテンツは本体内蔵メモリ、またはMemory Stick Duo/ SD Memory Cardに収納可能。内蔵メモリには平均的なサイズのeBookを約160冊収められる。従来モデルではファイルの転送に付属のソフトウエアが必要だったが、PRS-505はポータブルドライブとして認識され、DRMフリーのファイルについてはドラッグ&ドロップで行える。
ページ移動のボタンが右側に移動し、番号ボタンがディスプレイ上の番号表示のすぐ横に配置されるなど、ユーザーインタフェースが改善された。付属のeBook Libraryソフトウエアはv2.0となり、オートシンク機能が利用可能になった。電源はリチウムイオン電池で、最大7500ページの表示が可能。充電にはUSBまたはオプションのACアダプターを利用する。
Sonyによると、昨年PRS-500のリリースと共に米国でオープンしたオンラインブックストアのCONNECT eBooks Storeでは、現在20,000タイトル以上をダウンロードできるそうだ。