NTTドコモは2日、幕張メッセで開催中の「CEATEC JAPAN 2007」にて、現在開発中の人体通信やSuper 3Gの実証実験、今回が初の公開となる試作端末などの展示・紹介を行っている。
同社のブースは、実際に提供中のサービス「Now」、提供予定のサービス「Coming Soon」、現在開発中のコンセプトモデルやサービス「チャレンジングな取り組み」、研究開発中の技術「R&D」のカテゴリーから構成されている。その中でも「チャレンジングな取り組み」に展示される、健康管理を目的とした実際に動作する試作端末「ウェルネス携帯電話」が注目を集めた。
ウェルネス携帯電話は、画面にタッチパネルを搭載したスライド式端末。閉じた状態の端末上下に体脂肪計のセンサー、側面に脈拍計を内蔵する。そのほか、高機能歩数計、ブレス(口臭)測定値などの各種センサーを搭載する。
上記の機能はすべて、画面に搭載されるタッチパネルのみで操作できる。メニュー画面や各種設定画面も大きな文字と視認しやすいピクトグラムで表示されるなど、使いやすさも考慮したデザインになっている。
ブースでは、ウェルネス携帯電話に触れて、体脂肪測定などを実際に行うことができる。体脂肪測定の場合は、身長や体重などの個人データを入力し、端末の両端を握ることで計測できる。計測結果は、グラフとして表示される。
また、目標(距離、時間、カロリー)を設定すると、その目標に合わせ音楽の再生時間を決定しジョギングできる「ワークアウトミュージックプレイヤー」や、サーバーと連携することにより、ウェルネスデータ管理、食生活(摂取カロリー)管理、運動(消費カロリー)管理、メンタルヘルス、家族や友人とのコミュニケーションなどが可能で、データベースの作成や、データの共有ができる。
ウェルネス携帯電話今後の課題としては、サーバーを使用した際などの個人情報の処理や各種センサーを搭載することで掛かるコストなどの問題、各計測値の精度向上や、端末の薄型化などが挙げられるという。また、現時点で製品化の予定は未定。