Adobe Systemsは1日、リッチインターネットアプリケーション(RIA)実行環境「Adobe AIR」のβ第2版をリリースした。対応プラットフォームはWindows 2000 SP4 / XP SP2 / VistaとMac OS X 10.4.7以降、現時点では英語版のみ提供される。
今回のリリースでは、アプリケーション記述ファイルのフォーマットが変更。その結果、6月にリリースされたBeta 1用のアプリケーションは、記述ファイルを書き換えなければBeta 2では起動できなくなった。各種APIにも変更が施され、ClipboardManagerクラスとTransferableDataクラスがClipboardクラスに置き換えられたほか、Doorクラスの廃止、File APIやNativeWindow APIの仕様変更などが行われている。アプリケーションに同梱されるアイコン画像のフォーマットも変更され、単独レイヤーを持つPNGのみのサポートとなった。
AIR Beta 2は、AIR Beta 1と共存する形でのインストールが可能。上書きインストールは行われないため、Beta 1が不要な場合は手動での作業が必要となる。Windowsではコントロールパネルから「アプリケーションの追加と削除」を実行し、Mac OS XではFinderを利用して/Library/Frameworks/Adobe Apollo.frameworkと/Library/Receipts/Adobe Apollo.pkgを削除すれば、アンインストールできる。なお、6月にリリースされたBeta 1は12月11日に無効となり、以降は起動できなくなる。
AIR Beta 2用アプリケーション開発には、同日リリースされたFlex Builder 3 Beta 2、AIR SDK Beta 2、AIR Extension for Dreamweaver CS3 Beta 2、AIR update Beta 2 for Flash CS3のいずれかが必要。これらのパッケージは、AIR Beta 2と同じくAdobe Labsで配布される。