マイクロソフトの新OS「Windows Home Server」が29日から販売が開始された。新OSの発売に合わせ、東京・秋葉原ではクレバリー2号店、ドスパラ秋葉原本店、TWO TOP秋葉原本店、TSUKUMO eX.の4店舗が深夜0時から発売イベントを開催。深夜にもかかわらず多くの購入者が訪れていた。

発売イベントが開催されたTSUKUMO eX.。すでに購入し、発売を待ちかまえる人たち。購入者らは、風船割りゲームで景品をもらうなど、発売までの時間を楽しんでいた

深夜発売を行ったTSUKUMO eX.では、午後8時30分ごろから購入者の列が始まった。購入者は事前に代金を支払い、翌0時以降に商品を受け取るという形での販売で、11時の段階で約50本が売れた。

今回発売されるのはDSP版となり、何らかのパーツと組み合わせて購入する必要がある。各店ではHDDやFDDなどとのセット販売を行っており、必要なものを組み合わせるといいだろう。

Windows Home Serverは家庭向けのサーバOSとして、ホームネットワークのストレージの一元化、ネットワーク内のPCの自動バックアップ機能、リモートアクセス機能、写真や音楽、ビデオの共有機能などの機能があり、しかもあとから機能を追加することができる点が特徴だ。

深夜販売を行う4店舗ではいずれも発売記念イベントとしてゲーム大会やプレゼントなどを実施。さらにマイクロソフトの深夜販売応援隊として「高橋敏也の改造バカ一台」などで知られるテクニカルライターの高橋敏也氏とマイクロソフトの三橋勉氏が各店を回っていた。

ライターの高橋敏也氏(左)とマイクロソフトの三橋勉氏

三橋氏はWindows Home ServerについてシンプルなUIで簡単な操作を実現し、さらにアドインで機能を追加できる柔軟性を強調。高橋氏は事前に試用した経験から、Windows Home Serverの気に入った点としてインストールの容易さ、バックアップ・リストア機能、リモートアクセスの利便性を挙げる。

特に便利というリモートアクセス機能では「○○.homeserver.com」(○○の部分は先着順で自由に取得できる)というドメインが提供され、そこにアクセスすることでWindows Home Server内のデータにアクセスできる点がメリットとして挙げられた。

高橋氏は、「サーバが下に下がったというより、ユーザーの活用法がサーバに近づいてきた」と話し、家庭向けのサーバOS・Windows Home Serverの必要性を指摘した。

さらにイベントに参加したマイクロソフトのサーバープラットフォームビジネス本部業務執行役員本部長・五十嵐光喜氏は「一足早くユーザーに届けたかった」と、英語版のまま日本市場に投入した理由を話す。とはいえ、高橋氏も三橋氏も、英語版でも利用には支障がないぐらい簡単に利用できると強調していた。

九十九電機の鈴木淳一・代表取締役は「(Windows Home Serverが)地味だがすばらしい製品なので、販売を伸ばしていきたい」と同製品の販売に力を入れる意向を示していた。

マイクロソフトの五十嵐光喜本部長(左)と九十九電機の鈴木淳一・代表取締役

最後に高橋氏は、Windows Home Serverを「使うと手放せなくなる。かめばかむほど味が出る製品」と表現。集まった購入者らとクラッカーを一斉に鳴らす演出でWindows Home Serverの発売を祝っていた。

カウントダウンを前に除幕式。発売イベントの広告からWindows Home Serverの広告に

深夜0時と同時にクラッカーで発売をお祝い