Microsoftは27日(米国時間)、Windows XPの正規OEMライセンス提供について、終了時期を2008年6月30日まで延長すると発表した。この措置により、2008年1月末に終了する予定だったWindows XPをプリインストールしたPCの生産が、5カ月間延長されることになる。
Microsoftは当初、同社が定める製品ライフサイクルガイドラインに従い、Windows Vistaが一般向けに発売された2007年1月30日から1年後の2008年1月31日に、旧製品となったWindows XPの正規OEMライセンスを停止することを発表していた。
この路線転換について同社Windows製品管理担当副社長のMike Nash氏は、「Windows Vistaへの移行に多少の時間を要する顧客が一部存在する。2002年当時における当社の方針では、小売りおよびOEMパートナーへのWindowsの提供は発売から4年としていたが、(発売が遅れた)Windows Vistaのリリース時期を考えた場合、Windows XPに関してこの方針は有効ではない」と説明している。
Microsoftは同時に、新興市場向けにWindows XPを簡素化した「Windows XP Starter Edition」の販売期間を、2010年6月30日まで延長することも発表した。その理由としてNash氏は、「新興市場向けのPCには、Windows Vistaの動作要件を満たさないものがある」ことを挙げている。