スズキは、9月28日からパリで開催される「パリ・ショー」(Mondial du Deux Roues 2007) のプレス・コンファレンスにおいて、欧州、北米や大洋州など海外向け二輪車の2008年モデルを発表した。今回の発表は7月発表分の追加にあたる。各モデルは2008年初頭より各市場で順次発売開始していくという。
「GSX-R750」は、1985年の発売当初より、純粋にスポーツライディングを楽しめるスーパースポ-ツとして、20年以上にわたって常に進化を続けてきた。2008年モデルは外観の変更をはじめ、細部の改良が行なわれる。ライダーが好みによりエンジンの出力特性を3パターンから選択できる「S-DMS (Suzuki Drive Mode Selector)」や、電子制御ステアリングダンパーなどを採用。また、2ウェイ圧側減衰調整機構付き前後サスペンションを採用し、幅広いセッティングを可能にした。ヘッドライト周りのデザインは、現行モデルの縦2灯のイメージを踏襲しつつ、中央にロービームのプロジェクターランプ、左右にハイビームのマルチリフレクターランプを配置し、横3灯とした。
「GSX-R600」はGSX-Rシリーズ共通のコンセプトする"The Top Performer"というコンセプトを追求し、各部の見直しを行なった。出力向上のためにエンジン内部の設計を見直すとともに、GSX-R750同様の「S-DMS (Suzuki Drive Mode Selector)」や、電子制御ステアリングダンパーなどを採用。外観はスリムさとコンパクトさを、性能とバランスさせた最新のスタイリングとした。
「DR125SM」は街中での軽い身のこなしや、ファッショナブルなデザインの小排気量車を求める声に応えた、125ccの新型スーパーモータードモデル。1軸カウンターバランサー付きのエンジンを採用し、振動を軽減することで高い快適性を目指した。またディスチャージポンプ式フューエルインジェクションを採用し、低燃費、扱いやすい出力、低排出ガスに配慮している。