ウィルコムは27日、企業内の電話とウィルコムPHS間の音声通話を定額にする法人向けのサービス、全国モバイル内線ソリューション「W-VPN」を発表した。10月下旬を目途に受付を開始する予定。
「W-VPN」は、同サービス対応のPHSにオフィス内の電話と同じ内線番号を付与し、ウィルコムのサービスエリア内での発着信を内線扱いで行うことができるサービス。オフィス内線網の交換機(PBX)とウィルコムのPHS網を専用回線(BRI)で接続することで、オフィスの電話とウィルコムのPHS間の音声通話を定額料金で使用できる。
サービスを利用するにあたり、対応PHSによる「ウィルコム定額プラン」もしくは「ウィルコムビジネスタイム定額トリプルプラン」への加入が必要。BRIを契約の上で、電話機側の内線オプションの登録が必要となる。BRIの費用は、月額5,250円/BRI回線で、初期設置費用が10,500円/BRI回線。端末ごとに必要な「W-VPN」内線オプション料金は、月額315円/回線、初期登録費用が1,050円/回線。
対応する交換機(PBX)とVPN内線機能を搭載した専用端末が必要となるが、ウィルコムはサービス開始時点での対応端末として、「WX220J」(日本無線製)にVPN内線機能を搭載した「WX220J-Z」を発表した。今後、Advanced/W-ZERO3 [es]などにも対応電話機を拡大して行く予定。
対応する交換機(PBX)は、PBX及び関連機器を取り扱うメーカー、ベンダー各社と連携して準備をしており、現時点では、岩崎通信機、日本電気、NECインフロンティア、ネクストジェン、沖電気工業、パナソニック コミュニケーションズ、シスコシステムズ、日立コミュニケーションテクノロジー、東芝、日立製作所、ナカヨ通信機、富士通、日本アバイアが賛同企業となっている。対応PBXの機種などは、同社ホームページなどで随時発表する予定。
そのほか、「専用回線初期設置費用」および「内線オプション初期登録費用」が無料になるキャンペーンを実施する。9月27日より12月31日までに同社ホームページ上の専用申込みフォームよりエントリーし、2008年3月31日までに「W-VPN」を開通した法人ユーザーが対象。