米Palmと米Sprint Nextelは9月27日(現地時間)、99.99ドルのスマートフォン「Palm Centro」を発表した。100ドル以下という低価格ながら、音声通話やテキストメッセージのほか、IM、PCメール、住所録、カレンダーといったスマートフォンで一般的な機能を備え、タッチ式のフルカラー液晶ディスプレイとフルキーボードを内蔵する。米国では携帯電話キャリアのSprint Nextelと提携し、発売から90日間の独占供給が行われる。本体色はオニキスブラックとルビーレッドの2種類。提供開始時期は10月中旬を予定している。
本体にはPalm OSを採用し、携帯用の小型フルキーボードを内蔵したことで、通常の携帯電話よりも手帳としての機能が強化され、素早いメッセージ入力が可能なことをセールスポイントとしている。「Palm Centroは標準的な12キーの携帯電話と同じ価格帯でブロードバンド対応のスマートフォンの機能を備えている。ユーザーはボタン1つですべての住所録や予定表のデータにアクセスできると同時に、YouTubeによるビデオストリーミングやインターネット接続といった機能が小さい筐体に収まっている。もしスマートフォンへのステップアップを検討しているのなら、Centroはその選択肢になるだろう」と米Palm社長兼CEOのEd Colligan氏は述べている。
ディスプレイには320×240ピクセルのタッチスクリーンを採用し、130万画素のカメラ、最大4GB対応のmicroSDスロット、Bluetooth接続機能などを備える。バッテリは連続通話時で約3.5時間の稼働が可能。ネットワークはCDMA2000 EvDOの3Gネットワークに対応し、Sprintの提供する2GのCDMAネットワークもサポートする。本体サイズは10.7(L)×5.4(W)×1.9(D)cmで、重量は約119グラム。本体標準の機能に加え、Sprintの提供するSprint TV、Sprint Picture Mailといった各種サービスの利用も可能。