米Appleは9月27日(現地時間)、多機能携帯電話iPhoneの最新ソフトウエアアップデータを公開した。適用後のiPhoneソフトウエアのバージョンは1.1.1。iTunes Wi-Fi Music Storeへのアクセス、操作性の改善などが含まれる大規模アップデートとなっている。
iTunes Wi-Fi Music Storeは、iPhoneから直接iTunes Storeの音楽ストアを利用できるサービスだ。音楽のブラウズだけではなく購入も可能。利用にはWi-Fiでの接続が必要で、EDGE接続でアクセスしようとするとWi-Fiネットワークへの切り替えが促される。購入した音楽はiPhoneにダウンロードされ、Mac/ PCと同期した際にパソコンにも転送される。
操作性の改善点としては、まずHomeボタンのダブルクリックをショートカットに利用できる機能が追加された。電話機能のFavoritesリストまたはiPod機能へのアクセスに利用できる。またiPod機能での音楽再生中に、HomeのダブルクリックでiPodコントロールを呼び出せるオプションも用意されている。たとえば音楽を再生しながら、SafariでWebページを閲覧している場合、これまでは画面表示をiPod機能に切り替えないとiPhone本体では曲のスキップや一時停止などの操作を行えなかった。v1.1.1ではSafariを表示している状態でHomeボタンをダブルクリックすると、Safariの上に小さなiPodコントロールが現れ、画面を切り替えることなく再生/一時停止や曲のスキップ/バックなどを行える。このほかソフトウエアキーボードを使った入力機能で、スペースバーをダブルタップするとピリオドを打てるようになった。
これまでiPhoneで音楽を再生しながら、画面がロックされると、スリープ/復帰ボタンまたはHomeボタンを押した上でスライダーでロックを解除しないと本体ではiPod機能の操作を行えなかった |
v1.1.1ではロックを解除しない状態でもHomeボタンのダブルクリックでiPod機能の操作が可能 |
表示も改善されており、Apple Bluetooth Headsetのバッテリー状態がステータスバーに表示されるほか、Mail機能で添付ファイルをポートレート/ランドスケープで表示可能になった。
ネットワーク設定にはEDGE/GPRSの国際ローミングのオン/オフが追加された。海外での国際ローミング料金発生が十分に告知されていないという一部のiPhoneユーザーからの指摘に対応した機能と思われる。
さらにスピーカーフォンやレシーバーをより大きな音量に設定できるようになったほか、パスコードロックが有効になる間隔を0分/1分/5分/15分/1時間/4時間から選択できるなど、ユーザーからのフィードバックに応えた細かな改善が施されている。またTV出力がサポートされている。