インターネットを活用したサービスをスタート - 「MicroCity」「ICwiki」「microchip DIRECT」

ここでSanghi氏より、このインタビューと同じ日(9月20日)にリニューアルオープンしたという同社のWebサイトが示された。先ほど同氏が述べたように、今回のリニューアルでは日本語にも対応させた。

また、これを記念して「MicroCity」を11月30日までの期間限定で立ち上げた。

街をイメージした「MicroCity」

このMicroCityは、その名の通り「街」をイメージしたWebサイトである。Sanghi氏によると、このWebサイトのデザインは、

「我々の製品が、街のあちこちで、そして身近なところで使われていることをイメージした。」

のだという。また、PICというと、日本では電子工作といったホビー用途で使われているというイメージが強い。MicroCityは、CGによるアニメーションやイラストが使われているが、そのようなホビーユーザを意識したものなのだろうか。

この質問に対して、Sanghi氏は否定的な答えを述べた。

「ホビーユーザだけを意識したわけではない。そもそもホビーユーザとビジネスユーザは明確に分けられるものではない。週末はホビーユーザでも、そのほかはビジネスユーザであることも珍しくない。そういった意味でこの2つのユーザを特に区別はしていない。」

このMicroCityだが、ディスカウントストアをクリックするとディスカウント情報が表示され、ガレージをクリックすると同社の自動車用製品であるEEPROMの紹介が表示されるように、遊び心を感じさせるデザインになっている。また、同Webサイトでは、最大80%の割引クーポンも配布している(ただし先着順)。

ガレージをクリックすると同社の自動車用製品であるEEPROMの紹介が表示される

日本市場だけに向けたものではないが、インターネットを利用したサービスも充実させた。ユーザが自由に書き込むことができる「ICwiki」や製品を直接購入できる「microchipDIRECT」がオープンした。

ユーザが自由に書き込むことができる「ICwiki」

これらの新しいサービスについて、Sanghi氏は次のように述べた。

「ICwikiについては一般のユーザだけでなく、Microchip Technologyのエンジニアも参加して開発に関する情報を提供する。また、microchipDIRECTに関しては製品を1個から購入することができ、個人ユーザからの購入も受け付ける。支払の際には、クレジット決済が可能である。注文後、タイから即日発送され、日本のユーザの手元には3日~4日で到着することになる。」

また、microchipDIRECTでは小ロットのROMの書き込みも行うなど、個人ユーザにも嬉しいサービスも行うという。

個人ユーザも対象にしたショッピングサイト「microchipDIRECT」