USB 3.0

初日のPat Gelsinger氏の基調講演の中でいきなり紹介されたのがUSB 3.0(Photo01)。基調講演では、Optical Interconnectを搭載した(Photo02)USBケーブル(Photo03)も公開され、いきなり時代はOpticalか? などと思わせたのだが、Technical ShowcaseにはこのOpticalは一切なし(Photo04)。代わりにあったのは、Copperを使ったUSB 3.0のモックアップとコネクタの詳細だった(Photo05~08)。この辺について、Jeff Ravencraft氏(USB 3.0 Promotor Group Chair)にも話を伺ったりしたので、まずはこのあたりの話からして行きたい。

Photo01:既に62億個ものUSBデバイスが2001年以降流通しており、うち21億個は2006年に出荷された、という話。USBメモリとかまで全部数えれば、その位の数字は簡単に行きそうではある。

Photo02:USBのAコネクタのガイド部にOptical receptacleを仕込んだ構造。4つのreceptacleが見えるから、送受信各1対という計算だが、これはどこまで決まったものかは謎。単なるコンセプトモデルの可能性もあり。Photo01を見ると、内側の2つを使っているようにも見えるが。

Photo03:ただ良く見るとケーブルの両端がUSB Aコネクタになっており、これはただのモックというか、イメージサンプルに近いものかもしれない。

Photo04:このUSB 3.0はSuperSpeed USBという名前に決まったらしい。Copper Wireを使う場合、9pinとなる。

Photo05:コネクタ部のアップ。手前の4本は従来のUSB 2.0互換で、その奥にTX/RXがそれぞれ一対とGNDのピンが追加される。ワイヤは30~26AWG(American Wire Gauge)で、mm換算すると0.25mm~0.4mmといったところ。

Photo06:Type-A Receptacleのアップ。コネクタとは逆に、手前にUSB 3.0の接点が来る事になる。

Photo07:USB 3.0の新しい2種類のコネクタ(左は現在のUSB 2.0のmicroコネクタ)

Photo08:USB 3.0 BのReceptacle。どうもUSB 2.0の互換性は考えていない?