Intel、Nokia、Nokia Siemens Networksの3社は9月26日(米国時間)、WiMAX技術の展開について提携を発表した。3社は、間もなく登場するIntelのノートPC/携帯機器/ネットワーク機器向けのWiMAXモジュールの相互互換性テストを共同で行っていく。またNokiaは、同モジュールを同社製タブレット型端末のN Seriesに採用し、2008年にも出荷する計画だと述べている。これは、WiMAXをサポートする初の携帯型デバイスの1つになる見込みだという。
Intelは2008年半ばにリリース予定のノートPC向けプラットフォーム「Montevina(開発コード名)」でWi-Fi/WiMAXコンボ通信モジュール「Echo Peak(開発コード名)」をサポートする計画だ。一方、Nokiaが採用するのが「Baxter Peak(開発コード名)」と呼ばれるWiMAXチップモジュールで、こちらは主により小型な携帯デバイスをターゲットとしている。これらWiMAX対応端末は、例えば米Sprint Xohmの提供しているWiMAXサービスなどが利用可能である。
「WiMAXはモバイルインターネットを可能にし、ブロードバンドを介した種々様々な新型のモバイル端末でのコンテンツのアクセスを実現する。われわれの持つBaxter Peakソリューションは、これらエキサイティングな新型デバイスに向けて作られたものだ」と、米Intelのモバイルワイヤレス部門ジェネラルマネージャのRaviv Melamed氏は述べている。
今回の発表は、現在米イリノイ州シカゴで行われているWiMAX Worldで行われたもの。同カンファレンスにはWiMAXプロバイダのほか、端末メーカーやネットワーク機器メーカーなど、業界関係各社が集まって展示会やカンファレンスを開催している。WiMAX Worldは米国のほか、欧州やアジアでも会場が用意されており、2008年にも世界3都市でイベントが実施される予定。