東京都美術館では10月10日より、「フィラデルフィア美術館展 : 印象派と20世紀の美術」を開催する。開催期間は12月24日まで。
ピエール=オーギュスト・ルノワール 「大きな浴女」1905年 Philadelphia Museum of Art,Gift of Mr.and Mrs.Rodolphe Meyer de Schauensee,1978 |
同展では、約25万点を所蔵するフィラデルフィア美術館から厳選した77作品を展示。最も多彩でダイナミックな展開をみせた19世紀後半から、20世紀までの作品にスポットを当て、写実主義から印象派、そしてモダンアートに変化するまでの近代西洋美術の変遷を感じ取ることができる展示会となっている。
展示される作品は、19世紀のコロー、クールベに始まり、印象派を代表するモネ、ルノワール、ゴッホ、セザンヌ、20世紀のピカソ、マティス、シャガール、ミロなど、西洋絵画の巨匠たちの名作の数々がずらり。なかでも、日本初公開となるルノワールの「大きな浴女」や、数年前に国立西洋美術館で開催された「マティス展」にも出品がかなわなかったマティスの「青いドレスの女」は一見の価値がある。なお、今回出品される平面作品72点すべてが油彩(1点のみテンペラ)であり、近年の企画展でこれだけまとまった数の油彩、しかも傑作ばかりが揃う展覧会はまずないとされている。
入室料は一般が1,500円、学生が1,200円、高校生が700円、中学生以下は無料。休室日は毎週月曜日(ただし、12月24日は開室)。開室時間は9時から17時まで。