フィアットオートモビルズは、フィアット車をベースにチューニングを行い、チューニングパーツの販売やレース参戦などを行っていた「アバルト(Abarth)」を復活させ、アバルト復活の第1弾モデルとして、グランドプンテをベースにした「Grande Punto Abarth」をイタリアで9月から、スイスでも年内に発売を開始した後、ほかの国でも順次発売を開始する。なお、日本での発売は未定としている。今後2008年末までに最低4車種の発売が予定されている。
アバルトは「過去の栄光を現代の栄光に」、「現代に息づく伝統の不撓不屈の魂」を創造的発想として復活した。アバルトによる新しい製品群は、アバルトがかつて体現していた、自動車レースやプロトタイプ、改造キット、さらにアバルトスタイルを象徴するファッションスタイルまでもを現代の目で解釈しなおしたことによって生まれたという。新アバルトでは、ワンメイクレースなどのモータースポーツ、そして商業的なチューニングやチューニングキットの生産、最後に現行のライセンス事業や物販事業も継続される。
アバルトの経営は、完全に独立した別会社としてFiatグループ100パーセント子会社のAbarth&C.S.p.A.が担当する。会社組織としては、内部に事業管理と、技術開発・製造管理、レース事業の3部門に分けられる。アバルトロゴは、昔と同じサソリのロゴが使われる。