トヨタ自動車は、マークXの名にふさわしい高級感と優れた走行性能に加え、使用シーンに応じて自由にアレンジできる室内空間を備えたワゴンタイプの新型車「マークX ジオ(MARK X ZiO)」を9月26日より発売する。価格は256万円から333万円。また同車をベースにした福祉車両の「ウエルキャブ」も登場した。こちらは283万円から342万1000円。
「マークX ジオ」のテーマは"Saloon's Future"。ワゴンタイプではあるが、前と中央には4名の乗員がゆったりくつろげるシートを採用。サードシートは自在に変化させられる"自由空間"と位置づけた。最大で6名(もしくは7名)が乗車できる。なお、車名の「ZiO(ジオ)」は、英語の"Zone in One"からの造語。
エンジンは4気筒2.4L(リッター)、もしくはV型6気筒3.5Lが搭載され、2.4Lモデルには4WDも用意される。トランスミッションは2.4LモデルがCVT(無段変速機)、3.5Lモデルは6速オートマチックとなる。また、新設計のサスペンションと大径タイヤにより、優れた操縦性・走行安定性と上質な乗り心地を実現したという。
エクステリアは全高を低く抑えたのびやかなスタイルとし、従来のセダンにもミニバンとも違う個性的なスタイルとし、インテリアはLEDを用いたスモーククリアレンズの天井大型イルミネーションをはじめ、足元など室内各所に照明を採用している。
安全装備としては、衝突時の被害軽減を図るプリクラッシュセーフティシステム(ミリ波レーダー方式)や、レーダークルーズコントロール、操舵角と車速に応じてロービームを動かす「インテリジェントAFS」、縦列駐車や車庫入れを支援する「インテリジェントパーキングアシスト」などを採用。
環境性能としては、CO2の削減と燃費向上を図り、2.4L(2WD)で12.8km/L(CO2排出量:181g/km)を実現し、「平成22年度燃費基準+20%」を達成。さらに、全車、「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」の認定を取得している。ちなみに2.4L(4WD)モデルの燃費は12.0km/L(CO2排出量:193g/km)、3.5L車は10.2km/L(CO2排出量:228g/km)となっている。
また、同車の「新しい大人同士の豊かな関係」を提案するというコンセプトに対して幅広い共感獲得を狙うべく、9月26日(水)より、オリジナルドラマを公開するWEBサイトを中心としたクロスメディアプロモーション、「X-Seaterプロモーション」をスタートする。同プロモーションにおけるメインコンテンツは、大人の関係をテーマに据えたオリジナルドラマ『星空研究会 in X-Seater』。原作・脚本は、鋭く温かい人間洞察により、大人の人間関係を描き続ける社会派作家の弘兼憲史氏が担当した。個性を大事にしながらも、周囲との豊かな関係も重視する成熟した4人の大人が登場、彼らの車内でのやり取りを軸に魅力的なストーリーが展開されという。