規模に合わせて、グループウェアと併用して柔軟に

ドリコムブログオフィスには、ASP版、アプライアンスモデル、パッケージ版、with ConceptBase(ジャストシステムのナレッジ検索システム「コンセプトベースV」連携モデル)、エンタープライズ版があり、十数名から数万名まで企業の規模、予算、利用目的に合わせたサービスが選べる。安価なものでは初期費用がわずか数万円と、手軽に導入できる点も特徴だ。

250社25,000ユーザ以上の導入実績があり、Webニュースの配信サービスを提供する毎日新聞社デジタルメディア局では、部門内で氾濫する情報の整理、共有ができないことに悩んで導入。100名ほどが利用して「社内の人の見える化」を実現、業務を効率化させた。野村総合研究所では、内定者同士のコミュニケーションの場を作るために導入し、300名くらいが利用した。これにより、内定者同士、内定者と企業との継続的な関係作りが強化されたという。ある行政組織では、Webサイトで情報共有を行っていたものの、更新作業が難しく、情報発信の敷居が高かった。現在は、見やすく簡単に使える社内ポータルとして約1,300名の職員が利用している。このように、規模や目的を問わず、様々なタイプに使える柔軟性が特徴と言える。

ブログの場合、SNSと違って社員全員の参加を促しやすい。実際に導入した企業でも、社内の情報共有や関係性の強化に役立っているという

社内ブログと比較されるのは、まずはグループウェアだろう。グループウェアは項目に沿った形の定型的な情報を収集、蓄積するもの。社内ブログは編集手段が自由で簡単であり、前述したように定型では拾いきれなかった情報の収集と共有が可能になる。

「社内ブログは、既存の情報共有ツール、グループウェアと併用してもらいたい」と山本氏。事実ベースの定量的な情報を載せるのがグループウェアであり、ブログは自由に現場のトピックスなどを書くものなので、補完し合う存在であり別物という考えからだ。