NTTドコモは25日、Nokiaの「S60(3rd Edition)」を採用した携帯電話をiモード対応端末にするためのソフトウェアを開発し、海外の提携事業者向けに提供を開始したと発表した。2006年9月よりiモードサービスを提供しているブルガリアの携帯電話事業者・GLOBUL(グロブル)が24日(現地時間)より搭載端末の販売を開始しているという。
S60搭載iモード対応携帯電話の画面イメージ。待ち受け画面(左)とiモードメニュー画面 |
S60はSymbian OSをベースとしたNokiaのソフトウェアプラットフォームで、Nokia製品のほかSamsungやLGなどの携帯電話でも採用機種がある。GLOBULが販売するS60(3rd Edition)採用機種の「Nokia 6120 classic」「Nokia N73 Music Edition」「Nokia E65」が、今回の新ソフトウェアを搭載してiモード対応端末として発売され、iモードブラウザ、iモードメール、iアプリ、iチャネルの機能をメニュー画面から利用可能。なお、提供されるコンテンツは契約事業者によって異なるため、GLOBUL利用者が日本のiモードコンテンツを見られるようになるわけではない。
現在のところ採用されたのはGLOBULの3機種のみで、ダウンロード提供などは行われていないが、NTTドコモでは、iモードサービスを行っている他の携帯電話事業者でも今後順次採用が進むことを期待するとしている。iモード対応端末の開発を簡単にすることで、端末ラインナップを拡充し、海外のiモードユーザー拡大につなげたい考え。