米Appleは9月24日(現地時間)、iPhoneのクラッキングツールに関する緊急声明を発表した。

iPhoneには所定のキャリア以外での利用を防ぐ「SIMロック」と呼ばれるセキュリティ機構が組み込まれているが、その制限を解除するソフトウェア・ツールが現在インターネット上に出回っている。Appleによると解除ツールを利用した場合、iPhoneが保証対象外になるばかりか、ソフトウェア・アップデートが行えなくなるおそれがあるという。iPhone上のソフトウェアに取り返しのつかないダメージを与える可能性があり、ユーザーに対してこれらのツールの使用を控えるように警告している。

またAppleの声明によれば、今週末にもiPhone向けの大幅な機能アップデートが行われる予定だという。これには9月5日のスペシャルイベントで発表された「iTunes Wi-Fi Music Store」を利用するための機能拡張が含まれるなど、iPhone発売以来の大規模なアップデートとなる模様だ。iTunes Wi-Fi Music Storeは、MacやWindows PCを使わずとも、ホットスポットなどのWi-Fiネットワークを介してiPhoneやiPod touchのみでiTunes Storeを利用できるサービス。また11月9日の欧州でのiPhoneの発売に合わせて、現在iPod touchのみでサポートされている英語以外の言語のメニュー表示や入力システムが実装される可能性もある。