ローカルファイル対応で今までの資産を流用

文書・スプレッドシートツールと同様、プレゼン用ツールもローカルにあるファイルを読み込む機能がある。ファイルメニューの「ファイルのアップロード」からローカルにあるファイルを選択してアップロードする。または、専用のメールアドレスへ添付で送信することも可能だ。

プレゼン用ツールではPowerPoint(.ppt/.pps)に対応。複数ファイルならメールで送信したほうが手間が少ない


アップロードできるファイルの種類
文書(最大500KB)
HTMLファイルおよび書式のないテキスト(.txt)、Microsoft Word(.doc)、リッチ テキスト(.rtf)、OpenDocumentテキスト(.odt)、StarOffice(.sxw)
プレゼンテーション(最大10MB)
Microsoft PowerPoint(.ppt、.pps)
スプレッドシート(最大1MB)
カンマ区切りテキスト(.csv)、Microsoft Excel(.xls)、OpenDocumentスプレッドシート(.ods)

逆にオンラインで作成したファイルをローカルで使用したい場合は、ファイルメニューの「Zip形式で保存」を選択してローカルに保存する。この中身は、HTMLや画像、CSSなどが集まったものになっている。HTMLを開くとスライド1枚を1ページとして表示され、ブラウザを使ってスライドショーを実行できる。残念ながら、文書・スプレッドシートツールのようにMicrosoft Officeネイティブ(PowerPoint形式)やPDF形式に書き出すことはできない。

ダウンロードしたZipファイルの中身。スタイルシート、テンプレートの素材などが同梱されている

本体であるHTMLファイルをブラウザで開く。全画面表示にすればプレゼンにも使えそうだ


表組み&グラフ機能は必要、Officeへの道は遠い?

ネット接続環境とブラウザさえあればすぐに使えて、共有・共同作業に便利という点はビジネス的に活用できる場面はあるだろう。完成した資料を公開設定にしておけば、複数のユーザーがアクセスして専用のIM(インスタントメッセージング)機能で意見交換しながらプレゼンを進めるという使い方もできる。PowerPointを導入していない環境での簡単なビューワーとしても使えそうだ。ただし、プレゼン資料に必須といえる表やグラフが使えないうちは、即実務で活用というわけにはいかなそうだ。文書・スプレッドシートツール同様に、今後の機能向上に期待したい。