ケンウッドは、KシリーズのCDレシーバー「R-K711」とスピーカーシステム「LS-K711」を発表した。発売は10月上旬を予定している。価格は、R-K711が5万4,600円、LS-K711が2万3,100円(2本)。
圧縮音楽にも対応した、Kシリーズの新レシーバー「R-K711」。写真のゴールドのほかにブラックもラインナップされる |
スピーカーシステム「LS-K711」。CDレシーバー「R-K711」に搭載された「Supreme EX」に対応する、45kHzまでの高域再生が可能なツイーターを搭載 |
Kseries(Kシリーズ)は、同社が「アコースティックサウンドシステム」と呼ぶ、CDレシーバーとスピーカーを組み合わせたステレオシステム。CDレシーバーの、R-K1、R-K801、CD/MDレシーバーのR-K700がラインナップされている。今回発表されたR-K711は、型番こそ700番台となっているが、R-K801のラインの製品で、R-K801のサウンドクォリティをさらにアップしたモデルとなる。
機能面での特徴となっているのが、圧縮音楽ファイルへの対応。従来のR-K801は、CD-R/RWの再生には対応していたが、再生できるのはCD-DAフォーマットのものだけだった。今回発表されたR-K711では、CD-R/RWに記録されたAAC / MP3 / WMA形式の圧縮音楽ファイルの再生にも対応した。また、これに伴い、高音質化技術「Supreme EX」も搭載している。これは、デジタルソースの失われた高域部分を補完するというものだが、音楽CDでは20kHz以上、ビットレートの低い圧縮音楽ファイルでは16kHz以上の高音域を補完する。両モードは、ソースによって自動的に切り替えられる仕組みだ。
また、アンプ部分では、プリアンプ段にジッターを抑えつつ波形を整えるD.P.A.C.(Digital Pulse Axis Control)回路を搭載。パワーアンプはフルディスクリート構成の差動3段アンプ。
電源トランスは、メカ部 / デジタル部 / DAコンバーター部 / アナログアンプ部のそれぞれに独立した巻き線を用意。干渉を抑え安定した動作を実現している。
従来モデル同様に、CDレシーバーのR-K711には、このクラスとしては珍しくフォノイコライザ(MM)も内蔵する。また、自動音場設定機能「Auto Room EQ」も搭載している。
LS-K711は、2.5cmドーム型ツイーターと12cmコーン型ツイーターを158(W)×270(H)×264(D)mmのエンクロージャーに組み込んだバスレフタイプのスピーカーシステム。LS-K701に近い構成だが、搭載しているツイーターは45kHzまでの高帯域信号に対応するユニットに変更。また、ウーファーは、振動板に多層コーティング素材、キャップ部にポリウレタン素材を採用し、不要振動や歪みの発生を抑えたユニットを新開発。Sラインエッジの採用により、応答速度もアップしている。さらに、キャビネットの形状やバッフルの構造も見直されている。
R-K711のおもな仕様 | |
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実用最大出力 | 30W×2 |
デジタル部再生可能周波数 | 1Hz~44kHz |
対応サンプリング周波数 | 33kHz/44.1kHz/48kHz/88.2kHz/96kHz |
サイズ | 幅270mm×高さ126mm×奥行き369mm |
質量 | 5.6kg |