旅先で恋におちる「旅恋」をテーマにした日中合作恋愛映画『夜の上海』。9月22日から全国公開されるこの作品のジャパンプレミアイベント&試写会が17日、都内で開催された。

本木雅弘演じる日本人ヘアメイクアーティストと、ヴィッキー・チャオ演じる上海のタクシー運転手の心の交流や恋愛模様が、日中の豪華キャストの競演で、上海を舞台に描かれるというこの作品。まずはADK松竹スクエア前の広場にて、日本側の主要キャストを集めたイベントが行われた。

映画の大きなポスターが設置されたイベント会場

劇中に登場する上海のタクシーが猛スピードで会場に登場。このタクシーには主演の本木雅弘が乗車していた。急停車したタクシーからよろめきながら降車した本木雅弘に続いて、西田尚美、塚本高史、和田聡宏、大塚シノブ、竹中直人といった出演者たちが登場。集まったギャラリーの歓声を集めた。

このポスターを突き破り上海タクシーが登場。お客は主演の本木雅弘だった!

タクシー前で記念撮影に応じる出演者たち。その間もずっと、本木雅弘と竹中直人を中心に、楽しくふざけあう。みんな家族のように仲が良い。その和やかなムードのまま、記者会見が行われた。

物語の鍵となるタクシーの前に主要キャストが集結

主演の本木雅弘が「ヴィッキー・チャオさんの魅力でとにかく現場が引っぱられていました。僕はそれについて行って、自由にやらせていただいただけ」と真面目に語ると、横から共演の竹中直人が「そうそうこの映画には、あのベッキーが出ていて……」と茶化し、記者の笑いを誘っていた。それを注意する本木、そしてまた反撃する竹中。つかみ合うふたり。こんなやりとりの繰り返しで、会見自体がまるでコントのよう。

ふざけていても男前な本木雅弘

すぐに笑いを取りに走る竹中直人

上海での撮影について本木は、「ほとんどが夜のシーンばかりなので、夜に撮影がスタートして、朝に終わるという昼夜逆転の生活でした。慣れてきて、撮影の後に朝ご飯を食べに屋台に行くのが楽しみでした」と語った。

本木の恋人を演じる西田尚美が「旅先で恋をしてみたい」とコメントするも、すかさず竹中が西田の口調を真似て「毎日、小籠包ばかり食べてました」。年上の女性に恋する役を演じる塚本高史の「こういう恋には憧れる」という発言に対しては本木と一緒に、塚本の現実の年上女性との熱愛ネタを激しくつっこみ、うろたえさせた。

私生活で幸せな噂も囁かれる西田尚美。とにかく美しいお姉さんといった感じ

「変な汗かいてきちゃいましたよ」と、本木&竹中のトークにあせる塚本高史。18日に第一子が誕生したとか。おめでとうございます!

クールな印象の和田聡宏はヘアメイクアーティストの助手を演じる。「美容師をしていた経験があるので、なにか経験が活かせるかと思いましたが、あまり機会はありませんでした。むしろ本木さんのほうが、ハサミの扱いが上手でした」と、撮影エピソードを披露。 中国で女優として活躍する大塚シノブは「中国の美しさが、映画でも良く表現されています」とコメント。これからは日本でも女優活動を開始するという報告もあった。最後に竹中直人が「毎日、小籠包ばかり食べていました」とふざけっぱなしのまま、会見を締めた。

本木と初共演した和田聡宏。「本木さんの視線に殺された感じ」と初対面時の印象を語る

逆輸入女優・大塚シノブ。もちろん、中国語も堪能

会見終了後、東銀座の東劇にてジャパンプレミア試写会が開催された。立ち見が出るほどの満員の観客の前に、塚本を除く出演者たちが登場して舞台挨拶を行った。記者会見同様、軽快なトークで観客を笑わせた出演者たち。

主演の本木が「構えて観る映画でもないので、この映画ならではの時間の流れを気楽に楽しんでください」と語る。また、他の出演者たちが皆、「旅をした気分になれる映画」「旅をしたくなる映画」と語っていたのが、印象的だった。9月22日より全国公開される『夜の上海』で、気楽な「旅恋」が体験できそうだ。

舞台挨拶する出演者たち。会見同様、リラックスした舞台挨拶だった

『夜の上海』は9月22日より、全国松竹・東急系にてロードショー
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