トヨタは、ランドクルーザー200をフルモデルチェンジして発売を開始した。新型ランドクルーザーは「The King of 4WD」をテーマに、V型8気筒4.7Lエンジンを搭載し、プラットフォームやサスペンションを一新し、さまざまな状況下で自動制御を行って、車両安定性を実現する新技術を搭載した。価格は470万円~540万円。ボディカラーは、ホワイトパールクリスタルシャイン、ブラック、ダークレッドマイカメタリック、グリーンマイカメタリックなど計7色が用意される。
プラットフォームを一新し、高い強度と耐久性を確保、耐衝突安全性能と室内の快適性を向上した。エンジンには、V型8気筒4.7Lの2UZ-FEガソリンエンジンをベースに、吸気側に可変バルブタイミング機構VVT-iを搭載し、プラス53PSという大幅な出力向上を実現した。
また、岩石路や急坂路など微妙な速度調節が必要となる路面状況で、エンジンとブレーキを自動制御し、極低速を維持して車両を安定させる世界初の「クロールコントロール」を搭載したほか、走行状況に応じて前後スタビライザーの作動を制御する日本初の「キネティックダイナミック サスペンションシステム(KDSS)」、走行状況に応じて前後の駆動力配分を自動選択する新開発のトルセンLSD付きトランスファーなどを標準搭載する。
安全性能も向上し、横滑り防止装置VSCや、SRSサイド&カーテンシールドエアバッグ、アクティブヘッドレストを標準搭載したほか、プリクラッシュセーフティシステムをAX "Gセレクション"に設定するなど、クラストップレベルの安全性能を追及したという。また、出力を大幅に向上しながらCO2削減を念頭に燃費向上を図り、6.6km/L(10・15モード走行)を実現し、「平成22年度燃費基準」を達成したという。NOx(窒素酸化物)、NMHC(非メタン炭化水素)も低減し、「平成17年基準排出ガス50%低減レベル」の認定を取得した。また、独自の環境評価システム「Eco-VAS」(Eco-Vehicle Assessment System:トヨタ自動車独自の総合的環境評価システム)を活用し、環境負荷を低減しているという。
そのほか、過酷な気象条件を想定した強力な前後左右独立温度コントロールフルオートエアコンや、エンジンイモビライザーシステム、進入センサー・傾斜センサーを使用したオートアラームなど盗難防止システムも標準装備される。