Intelは14日(米国時間)、物理演算エンジンの開発で知られるHavokの買収を発表した。HavokはIntel全額出資の子会社となり、米国や日本など世界各地に置かれた拠点もIntel傘下に加えられるが、従来どおり独立して業務が続けられる。

Havokは、1998年にアイルランドで設立されたミドルウェア開発企業。製品には爆発シーンのシミュレートなどに使用される物理演算エンジン「Havok Physics」や、人間などキャラクタの動きをシミュレートする「Havok Behavior」、データ作成からランタイムエンジンまでアニメーションを「Havok Animation」などがある。

同社の技術は、PC用の「Halo 2」や「Half-Life 2」のほか、PLAYSTATION 3 / Xbox 360向けの「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」、任天堂Wii用ソフト「大乱闘スマッシュブラザーズX」など、多くのゲームタイトルに採用。「マトリックス」や「トロイ」、「チャーリーとチョコレート工場」といった、映画の特殊効果の分野にも活用されている。