酷暑が去って、秋葉原も汗だらだらで歩くこともなくなり、修学旅行生などがマップを見ながらお土産を買っていた……なんてのんきな話じゃなく、今週はゲームでお待ちかねのアイツが登場。ライバルも当然、同日発売。新劇場版が公開されたにもかかわらず、最初はおとなしかったエヴァも秋葉原を侵食中と、とにかく今回のレポートはいつもに増して中身充実!!
今週はこれ一色といっても過言ではない
スクウェア・エニックスから、プレイステーション・ポータブル専用ソフト『CRISIS CORE -FINAL FANTASY VII-』が13日に発売された。ご存知のとおり、FFシリーズの中でも屈指の人気を博す『FINAL FANTASY VII』の7年前の話。本作では神羅カンパニーのソルジャークラス2ndであり、『FINAL FANTASY VII』に登場するクラウドの親友「ZACK FAIR」(ザックス フェア)が主人公となる。
システムを少しだけ紹介すると、まず、"D・M・W"(デジタル・マインド・ウェーブ)を採用。これは、記憶・想いなどを力に変えるソルジャーの能力を視覚的に表現したもので、戦闘中、常時回転し続ける"D・M・W"がザックスの状況を変えていく。価格は5,220円(アソビットゲームシティ)。
そして、77,777セットの限定版として同日に発売された『CRISIS CORE -FINAL FANTASY VII- FFVII 10th Anniversary Limited』。これは20日に発売が予定されている新型のプレイステーション・ポータブル(PSP-2000)を同梱したものだが、ショップでは既に完売のところもあった。メーカーの希望小売価格は25,890円。
気になる新型プレイステーション・ポータブルの本体は、13日の時点で予約受付中だったが、ショップによっては予約が終了しているカラーもあった。ショップでの予定価格は19,800円。
続いては、任天堂からニンテンドーDS専用ソフト『ポケモン不思議のダンジョン 闇の探検隊』と『ポケモン不思議のダンジョン 時の探検隊』が13日に同時発売された。この2つは、出現するポケモンと道具の傾向が一部異なる。しかし、ゲーム内容はほとんど一緒とのこと。このゲームは、いろんなポケモンを育てる『ポケットモンスター』シリーズと、入る度にダンジョンの構成が変わるのが特徴的な『不思議のダンジョン』シリーズが1つのタイトルになったものだ。価格は3,980円(アソビットゲームシティ)。
そしてカプコンからは、プレイステーション・ポータブル専用ソフトの『フェイト/タイガーころしあむ』が13日に発売開始。TYPE-MOON監修で、我らがセイバーが、デフォルメキャラになって大活躍。突然、冬木市がへんてこな虎マークの結界に包まれてしまい、セイバー曰く「美味しいご飯をこの口に取り戻すため」に事件を解決する……そうだ。本作は、「特盛限定版」と"「通常版」の2種類を用意。「特盛限定版」には、設定資料集、ドラマCD、クリアポスター、特製ポーチが付いてくる。価格は、特盛限定版が7,480円、通常版が4,680円(アソビットゲームシティ)。
エレクトロニック・アーツからは、Wii専用ソフト『SSX BLUR』が13日に発売された。雪山をスノボやスキーで滑走、華麗なジャンプ&トリックで浮遊など、Wiiリモコン&ヌンチャクを使って思いのままにバーチャル体験が可能だ!! 価格は希望価格で6,090円。コーエーからは、Xbox 360専用ソフト『無双OROCHI』が13日に発売。プレイステーション 2ではお馴染みのゲームが、Xbox 360に登場した。魔王・遠呂智(オロチ)が降臨し時空を歪め、三国志と戦国の世を融合。数々の英傑達に戦いを挑んでくるという、想像するだけで、いろんなシチュエーションが楽しめる。価格は6,279円(アソビットゲームシティ)。
CDの発売は少なめ。しかも涙、涙の展開が……
『CRISIS CORE -FINAL FANTASY VII-』の発売にあわせて、絢香が歌うテーマソング「Why」の入ったCD「CLAP & LOVE / Why」がワーナーミュージック・ジャパンから発売されていた。ゲーム同様、ショップではかなりの力の入れようだった。価格は1,100円。
劇場版『CLANNAD-クラナド-』が、いよいよ15日から上映開始となる。その「限定前売鑑賞券(第三弾)」には、鑑賞券と「鳥の詩」のLiaが歌うイメージソング「約束」を収録した特典マキシCDが付属する。フロンティアワークスから発売されているこのCDには、「約束」のほかに劇場版BGMより「渚のテーマ」「渚」「約束(off vocal)」を収録。価格は2,500円。
ここで売り切れ御免の報告。キングレコードから9日に発売された、野中藍(通称: アイぽん)の3カ月連続トリプルリリース第二弾「恋のミュージアム」は、アソビットゲームシティでは即日完売だったという。ジャケット写真が撮れなかったのは非常に残念。ちなみに、とってもかわいい笑顔のジャケットなのだ。価格は1,890円。
えっ、こんなに小さくてリボルテック?
まずは、海洋堂から『ハートフルメモリーズ~Little Witch Parfait2~』より「ハートフルメモリーズ パルフェ」が1/7スケール、PVC/ABS塗装済完成品で登場した。ワンフェス会場限定キットとして発売され、すぐに完売したという言わば幻のパルフェをリニューアル発売。価格は4,725円(コトブキヤ ラジオ会館店)。同じく海洋堂からは、リボルテックヤマグチシリーズとして『どこでもいっしょ』の井上トロが再販されていた。「顔面パーツまるごとすげかえシステム」採用(名前もすごい)し、まんまトロが再現できる。価格は1,995円。
そして、ボークスのかすたまPシリーズから『ローゼンメイデン』の「真紅」が9日に発売された。PVC塗装済完成品で、ノンスケール。薔薇乙女特有の雰囲気を出すために「ドールアイVer.」のフェイスが付属、「ペイントVer.」との付け替えが楽しめる。しかもこの真紅、ほかのドールとの差別化のために少し背が低めの仕様となっている。価格は8,190円。メガハウスからは『月詠』の「葉月」がアクションフィギュアコレクションとして登場。全高約300mmの着衣式可動フィギュア。ネコミミヘッドドレス、Yシャツとスリッパなどが付属する。価格は15,750円。
がらっと変わってバンダイからは、「ハイコンプリートモデル」シリーズから、RGM-89ジェガン(JEGAN)が登場。『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』『機動戦士ガンダムF91』に登場する地球連邦軍の量産型モビルスーツだ。価格は2,625円。
同じくバンダイから「超合金魂」シリーズより、「戦闘メカ ザブングル」が再販された。これは従来のものより、一回り小さい約130mmのボディに、分離や合体ギミックをこれでもか! と詰め込んでいる。ザブングル・カーからブングル・スキッパー、ローバーへの分離、ウォーカーマシンーの変形を完全再現。長らく品切れとなっていたアイテムだけに、80年代にリアルタイムに見ていた人もそうでない人も、ここで確実に入手しておくといいだろう。価格は7,140円。さらに同社からは聖闘士聖衣神話より、神闘士第二弾となる「聖闘士聖衣神話 ゼータ星ミザールシド」も発売されている。劇中の必殺技の再現のために、多くの手首パーツが付属。ゴッドローブはオブジェに組み替えが可能だ。価格は4,725円。
やまとからは『装甲騎兵ボトムズ』に登場する「1/12スケール レッドショルダーカスタムパーツ」が発売された。「ウド編」で治安警察の包囲網の突破のため、キリコがスコープドッグを改装した「レッドショルダーカスタム」を完全再現できるパーツ類をセットにしたもの。内容は、9連ロケットランチャー / SMMミサイルランチャー / ガトリングガン / ソリッドシューター / 専用バックパック / 肩アーマーパーツ(赤)。これらを見ると思わずバニラが間違えて、スプレーで左肩を赤く塗ったシーンを回想してしまう。価格は7,140円。ちなみに、スコープドッグ別売なので注意してほしい。
ウエストケンジから『マジンガーZ』より「スイングアクションソフビ Vol.2 マジンガーZ(後期超合金ニューZ版)」が発売。全高220mm、可動は20カ所。ソフビ/PVC/ABSの塗装済完成品。ウエストケンジならではのこだわりを感じる作品となっている。価格は6,825円。
フィギュアにもプラモデルにも属さないが、なぜかコトブキヤ ラジオ会館店では、新製品の平台においてあったので、ここで紹介。『こどものじかん』から、「こどものじかん 第4巻 特別限定版」だ。これは、双葉社から出版されている同名のコミックスと、オリジナルビデオアニメーションDVDがセットになったもの。価格は3,980円。
秋葉原にやっぱりエヴァは欠かせない!?
映画の公開から約2週間が過ぎた秋葉原。ショップでも、じわじわとエヴァの関連商品がならんできている。また、フィギュアは売り切れ品がチラホラと出てきている状況だった。
海洋堂から『ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:序』より、リボルテックミニチュア 新劇場版エヴァ零号機と初号機が発売されている。ノンスケール105mm、PVC/ABSの塗装済完成品で、こんなに小さいのにリボルテック。もちろん小さくても抜群の可動とポーズ決めができる!! 価格は各798円。
取材を終えて
今週の秋葉原は、やはり『CRISIS CORE -FINAL FANTASY VII-』に席巻されていた感が強い。発売予定のソフトラインナップは、プレイステーション・ポータブル(PSP-2000)発売や、早くもクリスマス商戦を見据え充実してきているようだ。また、アニメなどのアイテム関連では、公開当初に比べて秋葉原におけるエヴァのシェア(単純に陳列の面積として)が、上がってきている気がしたのが印象深かった。