マカフィーは14日、個人向けウィルス対策ソフトの新製品を発売する。3モデルをラインアップし、マカフィーのオンラインサイトでの販売予定価格が、初心者向けローエンドモデル「マカフィー・ウィルススキャン プラス with サイトアドバイザ」が1ユーザー版で4,095円、3ユーザー版で5,040円。標準モデル「マカフィー・インターネットセキュリティスイート with サイトアドバイザ」が3ユーザー版/標準で5,775円、最上位モデル「マカフィー・トータルプロテクション with サイドアドバイザ プラス」が3ユーザー版/標準で6,984円。
エントリーモデル「マカフィー・ウィルススキャン プラス with サイトアドバイザ」 |
標準モデル「マカフィー・インターネットセキュリティスイート with サイトアドバイザ」 |
最上位モデル「マカフィー・トータルプロテクション with サイドアドバイザ プラス」 |
新製品では基本性能が向上。プロセス数を従来の半分に削減し、手動スキャンの実行速度を26%アップ、起動時間を25%短縮、MSC起動時間を24%短縮、迷惑メールの処理時間を24%短縮させた。このほか、セキュリティソフトが実際に利用したいソフトの邪魔にならないように、最小限のアラート表示押さえた上、アラートが出たり動作が遅くなったりしない「Do Not Disturbモード」を搭載させることで快適な操作を実現している。
発表会では、マカフィー マーケティング本部 久我信之本部長が新製品の概要について説明。2003年から個人向けに参入し、すでに個人向けが50%程度まで伸びてきているという。製品自体は、2006年はインタフェースを、2007年はパフォーマンスを改良した。今回は、Webサイトの安全性の評価を強化し、契約期間中は製品のバージョンやアップデートが自動でインストールされるようになったため、年号を外しているとした。
また、いままでの黒いパッケージだと店頭に並んだときに目立たなかったため、店頭での販売強化のため、日本のみパッケージを赤へと変更し、他社のパッケージと比べても目立つようにした。
「マカフィー・サイトアドバイザー」
続いて、マカフィー コンシューマ事業本部 プロダクトマーケティングマネージャー 葛原卓造氏が製品戦略について、まずはコンシューマを取り巻く脅威から説明した。
検索と閲覧では全体の7%のWebサイトに、脅威が存在しているか危険なサイトへのリンクが含まれているという。また2007年のメッセンジャーによる脅威は前年比79%増、Eメール全体の80%が迷惑メールで毎日4000万通のスパムメッセージが配信されている点を問題視。あわせて、低年齢層のネット利用者増加にともない、13才~17才の71%が知らない相手からのメッセージを受信しており、82%のソーシャルネットワーカーが不審なファイルをダウンロードしているという問題点も明らかにした。危険なサイトについては、その32.5%がスパムメールサイト、24.5%がアドウェア・ウィルスといったマルウェアに感染するサイト、24.5%が危険なサイトにリンクを張っており、22.5%がフィッシング詐欺サイトであることを説明。
この脅威に対応するため、マカフィーはWebサイトの安全性を評価する「マカフィー・サイトアドバイザー」を提供した。実際にロボットでアクセスして、異常なポップアップの存在や、マルウェアの配信をチェックするほか、登録フォームに登録しどのようなメールが来るかをテストしたり、個人ユーザーからの情報を元にサイトをテストしたりする。サイトを多角的に評価することで、そのサイトが安全かどうか調査を行う。評価結果は、検索サイトの利用時に検索結果とともに、画面上に青(安全なサイト)、黄(注意が必要なサイト)、赤(危険なサイト)のアイコンとともに表示する。
主要機能一覧
「マカフィー・ウィルススキャン プラス with サイトアドバイザ」
安全な検索、安全な閲覧、ホームライセンス自動更新サービス、ウィルス対策、ハッカー対策、スパイウェア対策、PCクリーンアップ
「マカフィー・インターネットセキュリティスイート with サイトアドバイザ」
安全な検索、安全な閲覧、ホームライセンス自動更新サービス、ウィルス対策、ハッカー対策、スパイウェア対策、PCクリーンアップ、個人情報保護、迷惑メール対策、保護者機能、バックアップと復元
「マカフィー・トータルプロテクション with サイドアドバイザ プラス」
安全な検索、安全な閲覧、ホームライセンス自動更新サービス、ウィルス対策、ハッカー対策、スパイウェア対策、PCクリーンアップ、個人情報保護、迷惑メール対策、保護者機能、バックアップと復元、ホームネットワーク保護、サイトアドバイザ プラス