米NVIDIAは12日(現地時間)、プロフェッショナル向けグラフィックボード「Quadro」シリーズの新製品4モデルを発表した。3月に発表したハイエンド製品「Quadro FX 5600」「同 4600」と同様の統合アーキテクチャを採用した製品で、Shader Model 4.0・DirectX 10.0への対応をエントリーレベルにまで拡大した。
発表された新製品は以下の4モデルで、バスインタフェースは全てPCI Express。エントリー向けの「Quadro FX 370」では、129ドルという積極的な価格設定がされている。
対象マーケット | 製品 | 価格 |
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エントリーレベル3D | Quadro FX 370(256MB) | 129ドル |
プロフェッショナル2D | Quadro NVS 290(256MB) | 149ドル |
Quadro FX 570(256MB) | 199ドル | |
ミッドレンジ3D | Quadro FX 1700(512MB) | 699ドル |
統合アーキテクチャでは、ジオメトリ、シェーディング、ピクセル処理、演算能力を動的に割り当てることが可能。多数のテクスチャが使用されたゲームなどの場合にはテクスチャ処理用のシェーダを増やし、高密度のポリゴンモデルでテクスチャは少ない自動車・航空機の設計などでは、ボードの処理能力の大半を頂点計算に使用することができる。
Quadro FX新製品の主な仕様製品 | FX 1700 | FX 570 | FX 370 |
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メモリサイズ | 512MB DDR2 | 256MB DDR2 | ← |
メモリインタフェース | 128bit | ← | 64bit |
メモリバンド幅 | 12.8GB/秒 | ← | 6.4GB/秒 |
最大消費電力 | 42W | 38W | 35W |
OpenGL | 2.1 | ← | ← |
Shader Model | 4.0 | ← | ← |
DirectX | 10.0 | ← | ← |
トライアングル/秒 | 1億9100万 | 1億3700万 | 6600万 |
テクセル/秒/充填率 | 73.6億 | 36.8億 | 28.8億 |
これらのQuadro新製品は、HP、Dell、IBM、Lenovo、Sunをはじめとする大手システムメーカー、大手ワークステーション・システムインテグレータ、NVIDIAのチャンネルパートナーであるPNY Technologies、Leadtek、エルザを通して広く提供される。